※今回、かなり不穏当な内容ですが、オイラは自衛以外の戦争行為には反対です。念の為。
押井守『轟雷』を読むと、日本とはかくも戦えない、脆弱な国であるかと絶望感を味わう。
昔はバリバリの右寄りで、「アメリカ軍を駐留させずに日本国軍を持って他国の軍隊に備えなければ駄目だ!」と思っていたのだが、日本って国は物理的に戦うのが無理な国なんだよね。
「日本倒すにゃ軍隊いらぬ、ミサイル一発あればいい」 東京にミサイル一発ぶち込まれれば麻痺する国。それが日本って国だ。
まず、ヨーロッパの都市の概念は、戦術的に見て防衛可能な構造でなければならない。 そう考えると、日本には都市は無い。 無防備な街があるだけだ。
日本は危機管理能力が足りない国だが、確かに他の国を見ると、どこも地続きでしょっちゅう攻め込んだり、攻め込まれたりしてきたから、都市に防衛機能があるのは当然なんだけど、日本って国はまともに戦争した事が無かったから、わからないんだよね。 戦国時代とかに戦争してたじゃん!という人もいるだろうけど、あれは厳密に言えばクーデターであって、他民族との戦争ではない。 それが証拠に平民は落ち武者狩りしてたくらいで、戦闘に参加してたのは志願した足軽くらいだった。 平民たちは戦が起こっても支配者が変わるだけで、諸外国と比べたら何とも呑気なものだった。
しかし、日本以外の国の戦争は凄惨極まりない。 王、貴族、兵士、平民の区別無く殺され、生きてても奴隷か強姦が待っている(過酷な運命の後に死ぬ事だってもちろんある)。
日本に他民族が攻めてきた事だってあったが、運良く免れてる。 んで、初めてまともに戦争したら、それで大敗北を喫してしまった。 そのショックから立ち直れていない。 だから、日本は精神的な面でも戦争に向いてない。
物理的には無防備な街づくりというのも勿論だが、細長い列島という立地条件が攻め込まれやすい形状をしている。 また、対アメリカ戦を考えた場合、距離があり過ぎて戦いづらい。 逆にアメリカはハワイ、グアム、サイパンなどから空母を出撃させられるので、日本を制圧するのが簡単なのである。
日本ってつくづく戦争に縁が無い。 まぁ、平和ボケしても仕方無い国なのである。
村上龍『五分後の世界』か、はたまた『新世紀エヴァンゲリオン』のネルフ本部か、日本の都市は地下シェルター内に建造しない事には守れないだろう。 太平洋を制圧する為にはハワイが必要不可欠だし。 しかし、その為の人員もいなければ金も無い訳で。 益々日本は戦えない国だという事が浮き彫りになり、絶望的だ。
やっぱりアメリカの腰巾着の座に収まってるのが関の山なの? 何かすっげー悔しいんだけど。 でも、現実問題としてそうせざるを得ない国。それが日本だ。
憲法第九条の改正には大賛成だけど、それは現行の憲法第九条に「自衛権を含め一切の戦争行為及び戦力を否認する」という馬鹿げた解釈が成り立つから。
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
日本には軍隊は「憲法上、存在しない」。
…あれ?自衛隊はいますよ?
Wikipediaによると、
自衛隊(じえいたい、英語:Japan Self-Defense Forces(JSDF))は、1954年7月1日に設立された日本の防衛組織。法令上では国軍(軍隊)と位置付けられていないが、実質その能力を備えている。「我が国の平和と独立を守り、国の安全を保つため、直接侵略及び間接侵略に対し我が国を防衛することを主たる任務とし、必要に応じ、公共の秩序の維持に当たる」(自衛隊法第3条第1項)ことを任務とする。
自衛隊法を後付ででも作らなければ、日本の治安は守れないからである。 憲法第九条では、日本の自由は許されてなかったのだ。 これは怖い事だよ。 「お前ら、攻め込まれても抵抗しちゃダメ」って事なんだから。
自衛隊はいわば、検非違使と同じく令外官(りょうげのかん)である。 日本は平安時代から何も変わっていないのか。
井沢元彦『「言霊(コトダマ)の国」解体新書』を読むと、憲法9条改正反対というのがいかにヒステリックか、という事が面白いほどよくわかる。 日本人はいまだ、言霊の支配から逃れられていない。
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