【ダンス】温故知新

広義の意味での踊りには、明確な絶対条件は存在しない。
正しい定義は存在しないから、語るのが難しかったりする。
例えば、よく「ダンサーの絶対条件として、リズム感の正確さ、身体を自在に扱う事、ダンサーとしての個性的魅力のうち、一番大事な事はどれか?」という話をする事がある。

リズム感の正確さというのは、まぁ言い換えれば絶対音感に対する「絶対リズム感」とでも言おうか。この世にあまねく鼓動という鼓動を正確にトレースする技術を指す。

身体を自在に動かす事とは、自分のイメージ通りに身体を動かせるという事で、ダンスレッスンというのはこの練習であるとも言える。

ダンサーとしての個性的魅力は一番説明しにくい。勢いであるかも知れないし、佇まいであるかも知れない。
どの分野にも「下手ウマ」という人がいる。
技術だけで見た場合、下手なのであるが、何とも言えない魅力を持っていて、目が離せなくなる人である。

しかし、我々が今踊っているストリートダンスは、そもそもディスコや路上、CLUBなどで適当に音楽に合わせて遊んでいた踊りである。
かつては、リズム感がダンサーの絶対条件ではなかったし、身体を自在に動かせる事もダンサーの絶対条件ではなかったのだ。
では、個性的な魅力が無ければ踊ってはいけないのか?というと、絶対そんな事は無い。
変な話、箸にも棒にもかからなかったようなダンサーが、ある時を境に魅力を放ち始める事はザラである。
俗に「化ける」と言うが、個性的な魅力なんて何が認められるかなんてわからないものだから、計算で出せるものではないのである。当然、誰かの真似をしていて身につくものでもない。
こうしてみると、ダンサーの、ひいてはダンスの絶対条件は見当たらないのである。

しかし、人前で披露する「ショーとしてのダンス」と限定した狭義のダンスとなると、色々と条件が出てくる。
ある程度の正確なリズム感、ある程度の技術は最低条件となる。

また、仕事にするとなると振付を迅速かつ正確に覚える必要性が出てくる。
そこで、ステップ(ムーヴ)の種類を出来るだけ多く知っている事や、ある程度ダンスの歴史的側面について触れていた方がいいだろう。
新しいものだけを追っていても、実は過去に既にあったものの焼き直しである場合が多い。
むしろ、新しいものに触れつつ、昔に目を向けると新たなヒントになったりする。いわゆる「温故知新」というヤツである。

こうした昔の動きや歴史を学ぶには、師匠や先輩から話を聴くのが手っ取り早い。
もちろん、人間は完璧ではない。主観で生きているからこその思い込みというものがあり、「絶対正しい知識である」と言い切れる人はその現場に立ち会った人くらいだと思うが、それでも、認識の違いや経年によって記憶が曖昧になる事もあり得るので、やはり絶対とは言い難いが、それでも「その人にとっての事実」を聴く価値は十二分にあるのではないだろうか?
自分とは異なる経験をしてきた人の話は糧になる。

今は特にYouTubeで古い貴重なダンスの映像が手軽に観られるようになったから、そうした動画を観るのもいい。
特にSOULLOCKIN'WAACKINGPOPPIN'I.S.D.(INTERNATIONAL STYLE DANCE)は昔の映像を観る機会があったら観ておいて絶対に損は無い。
特にニュアンスが大切なジャンルだからだ。

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面白かったです!!
文章しかし、うまいですね。
プロフィール

Author:NORIMITSU
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東京生まれ。
幼少の頃、マイケル・ジャクソンの『スリラー』を観て衝撃を受けるが、持ち前の引っ込み思案が災いし、「(ダンスは)自分には無理」と諦める。
小中学校でドップリ「オタクカルチャー」にハマるが、音楽には元々興味があった為、バンドを組もうと思うようになり、ジャンケンで負けてベース担当になる。
中学卒業直後、高校入学直前に先輩たちの自主公演を観劇し感激。演劇部と音楽部(合唱部)に入部する事を固く決意する。
「10年生になったら友達100人出来るかな?」をスローガンに男女問わず声をかけまくる、いわゆる高校デビューを果たす。
バンドは「音楽性の違い」というありがちな理由で解散。ヴォーカリストを目指す。
突っ立ったまま歌うとなると、まるで橋幸夫さんのようなので、ダンスを習う事にする。
trfのSAMさんに憧れていたのだが、ダンススクールや俳優養成所でジャズダンス(某金融ショップのCMでおなじみのジャンル)とバレエを習う。
俳優養成所のダンスの先生の公演出演を通じ、立教大学のダンスサークル「St.Paul's Musical Company(現・D-mc)」に所属。
20歳の頃、SAMさんの踊ってるダンスジャンルがハウスだと知り、愕然とする。
急遽、ストリートダンスに路線変更。座右の銘は「急がば回れ」。
ダンスチームを結成してクラブイベントに出たり、ダンスの仕事をしたりして、24歳の頃にダンスインストラクターとして、ダンススクールやスポーツクラブなどでクラスを持ち、ストリートダンスを教えるようになる。

現在、落語家「三遊亭楽天」として全国各地で落語の口演を行っている。
2012年8月、六代目三遊亭円楽に入門、「楽天」と命名される。
2015年10月、「楽天」のまま二ツ目昇進。



【主な芸歴】
日本ジャズダンス芸術協会『秋の祭典』出演

H.S.ART第二回公演『BLUE』主演

東京ディズニーランド「ミッキーのダンスフィーバー」TVCM出演

テレビ東京系『RAVE2001』5thステージに「YUJI+BANRI+NORI」として出演

鈴鹿8耐前夜祭『RIDE & LIVE』TRFライヴバックダンサー出演

フジテレビ系『SMAP×SMAP』出演

お台場どっと混む!2002『遊城』Dur mollライヴバックダンサー振り付け・出演

テレビ東京系『BEATOPIA』DT CRUSH!出演

劇団東京ミルクホール公演振り付け洋舞担当

自主制作DVD『ストリートダンス ヨクワカルDVDマガジン REAL STREET』企画・振付・出演・ストリートダンス普及委員会委員長・特典小冊子「ストリートダンスがよくわかる本」執筆

SONY 50時間連続再生MP3プレイヤー 50時間連続ダンスキャンペーンダンサー

フジテレビドラマ『トップキャスター』出演

映画『バックダンサーズ!』出演

氣志團『The アイシテル』PV出演

東京ガールズコレクション 2007 AUTUMN/WINTER DJ OZMAライヴバックダンサー出演

他多数



【お問合せ】
nori.school@gmail.com
※文章についてのお問い合わせなど、こちらからお送り下さい。

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