| 【RPG】ドラゴンクエストの謎。其の壱 |
※引っ越す前のブログで書いた『ドラゴンクエストの謎。』を大幅に加筆修正して掲載しています。
『DRAGON QUEST』、と言っても昔あったアメリカのTRPGの方じゃなくて、ファミコンから始まったコンピュータRPG、所謂ドラクエの話。
ドラクエのプレイヤー・キャラクターは死ぬと所持金を半額没収され、最後にセーブした場所で主人公である勇者だけが蘇る。 初期のドラクエでは王様に叱られた。 金は失うは「情けない」と叱られるは、踏んだり蹴ったりである(どうでもいい事だが、この「踏んだり蹴ったり」って「踏まれたり蹴られたり」の方が意味に合ってる気がするんだけど、語源ってどうなってるんだろうか…?)。
『ファイナル・ファンタジー』ならば、ゲームオーバーとして、前回セーブしたところから始める事になる。 まぁ、無かった事になるんですな。 『Wizardry』ならば、死んだヤツは迷宮に転がったまんまだから、死体を回収しない事には生き返せない。 パーティの最大人数は6人なので、回収出来る死体の数にも限界がある。 死体を回収する為には少数で無ければ、死体が持ち帰れない。 更に精鋭で無ければ、ミイラ取りがミイラになる訳で。 回収しに行ったら死体が足りなかったり、アイテムや所持金が減っていたり…。 モンスターに死体を漁られたり、喰われて消滅(文字通りデータ上から消えてしまう)しちゃったんでしょうな。
そんなこんなで、死体回収用に育て始めたキャラクターの方が強くなっちゃったからそのままクリアしちゃった話なんてのも、まぁよくある話。
しかし、ドラクエの場合は死んだキャラクターが一人だけ生き返って、しかも城や町にいる。 所持金が半分に減った状態で…。
これがミステリーでなく、何をミステリーと言おう!
…とりあえず、仮説を幾つか考えてみる。 まず、【勇者だから厚待遇】説、というのはどうだろうか? 世界を征服しようとしている悪の大魔王に、民草の代わりに戦いを挑む勇者様には是非ともその戦いの旅を応援させて頂きたい、という事で、志半ばで倒れた勇者たちの死体を回収し、勇者だけは蘇生させる。そういう取り決めがあるのかも知れない。 しかし、それだとドラクエ2はパーティのメンバー全員が勇者ロトの子孫だから、一人だけ生き返ってるのはおかしいし、ドラクエ3はクリア後に勇者抜きで旅に出られる。 その状態で全滅しても、一番前のメンバーだけは生き返ってるので、この説はおかしい。
次に【保険に入っている】説。 冒険には危険はつきもの。そこで、まかせて安心、冒険者プラン。 冒険者の皆様なら老若男女問わず加入できます。 積み立てでは無く、全滅時に所持金の半額だけでパーティが例え大魔王の城にいたとしても、召喚魔法で自動的にお戻り頂けます。 これならもう安心ですね。 しかも、今なら何と、お一人様だけ生き返らせる自動ザオリクもサービスさせて頂きます。 …なーんて保険に加入してるのかも知れない。ってこれじゃまるで『フォーチュン・クエスト』だな。 冒険者なんてしょっちゅう死ぬから、確実に保険会社は儲かるしな。 うん、これは最有力候補だぞ。
他にも考えてみる。
【プレイヤー・キャラクター以外の冒険者が助けてくれている】説。 実はプレイヤー・キャラクター以外にも勇者や英雄と呼ばれている人物はたくさんいて、彼らもまた各国を旅している。 そんな彼らの使命。それは世界の治安を守る事と、プレイヤー・キャラクターの手助けである。 ドラクエ世界は主人公の家の近くは弱いモンスターが出現し、魔王の近くは強いモンスターが出現する。ゲームの進行具合で徐々にモンスターが強くなっていく仕組みだ。 過疎の村なのに、主人公である勇者の家の周りより強いモンスターがバンバン出て来るところがあったりして、「この村の防衛システムは何だろうか?」という疑問を抱いてきたが、他の冒険者たちが守ってきたのである。 彼らはスライム退治からドラゴン狩り、デーモン退治までこなす戦いのエキスパートだ。 しかし、彼らは大魔王を倒しに行かない。何故か? それは、彼らの社会的立場にある。 所詮、冒険者なんて社会からのはみ出し者に過ぎない(ダンサーみたいだな!)。 困った時には優遇されるが、仕事が終われば元の流浪生活に戻るのだ。 僧侶や商人、盗賊、賢者ならモンスター討伐の仕事が無くなったとしても、生きて行けるだろうが、戦士や魔法使い、武闘家はそうはいかない。 戦争が起これば傭兵として参加出来るだろうが、平和な世界には彼らの力は余りに強大過ぎる。 だから、彼らは勇者たちに大魔王を倒される前に少しでも稼いでおきたいのである。引退後には船の一隻も買って交易も悪くないかもな、なんて夢を抱きつつ。 そんな彼らが思いついた方法。それは勇者のパーティの回収業者である。 勇者のパーティを見つけた冒険者たちは後をつけ、勇者たちがモンスターに殺されたり、愚かにも毒の沼地で死んだりしたのを見届けたら、その窮地から救い出し、所持金を半額だけ頂戴する。 「すまねぇが、こんな所で野垂れ死んでるよかマシだろうよ」 それから、ルーラの魔法で彼らが最後に訪れた場所へ向かい、ザオリクで勇者を生き返らせる。 蘇生したばかりで意識の無い勇者を城や村の長老、教会などへ届け、事情を説明して預ける。 こうして勇者が目覚めると、所持金が半額減っており、最後にセーブした場所に戻ってる、という訳。 しかし、これだと勇者たちが何故、他の冒険者たちとすれ違いもしないのかがわからない。 1なら「ゆうてい、みやおう、きむこう」などの冒険者たちに出会うし、3ならルイーダの酒場にいたりするのかも知れないが、2などはどう考えてもおかしくなってしまう。
…やっぱ保険会社説かなぁ。 会社というのが嫌なら冒険者ギルドでも互助会でも何でもいいけどさ。
これ読んでくれたドラクエ好きの方はどんな理由があると思いますか?
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