| 【RPG】ドラゴンクエストの謎。その四 |
※引っ越す前のブログで書いた『ドラゴンクエストの謎。4』を大幅に加筆修正して掲載しています。
ドラクエ世界に限らず、殆どのコンピュータRPGにおいて、敵を倒せば金が手に入る。 もちろん、『ソード・ワールドPC』などのように例外もあるが、ウィンドゥ式コンピュータRPGの元祖『Wizardry』以降、大抵のゲームではモンスターを倒せば金が手に入る。
ドラクエ世界の通貨の単位は「G(ゴールド)」である。 G、という言い方は世界初のRPG、『D&D』に既に見られる。金貨をgpと示した訳だが、このゲーム、モンスターを倒した経験値よりも、冒険によって手に入れた財宝の価値(gp)による経験値の方が遥かに多く貰えた。 逆に言えば、モンスターは必ずと言っていいほど、財宝をダンジョンに隠し持っていた。
これには元ネタがある。 映画化された事で注目を浴びたファンタジーの古典的名作、J.R.R.トールキン『指輪物語』の前身、『ホビットの冒険』にトロルを倒して宝物(グラムドリング、オルクリスト、つらぬき丸という三本の魔剣など)を手に入れたり、スマウグというドラゴンを退治して、ドラゴンがドワーフや近隣の人々から奪って貯め込んでいた宝物を手に入れる描写がある(そもそも、旅の目的がドラゴンに奪われたドワーフの財宝奪還である)。
そもそも、『D&D』は『指輪物語』やマイケル・ムアコック『エターナル・チャンピオン』シリーズ、フリッツ・ライバー『ファファード&グレイマウザー』シリーズの世界観を再現する為に作られたようなものだから、影響を受けていて当然なのだ。
そして、『指輪物語』の元ネタを更に遡れば、北欧神話やケルト神話に行き着く。
つまり、「怪物が宝物を持っている」というのはファンタジー世界における約束事なのである。 我が国でも、素戔嗚尊(スサノオノミコト)が八俣遠呂智(ヤマタノオロチ)の尻尾から天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)を手に入れているしね。
でも、ちょっと待って欲しい。 例えば、人間の成れの果てである「骸骨」や「腐った死体」を倒して手に入れた金ならば、 「まぁ、生前持ってた財布が手には入ったんだろう」 なんて納得出来るし、ドラゴンも財宝を貯め込む習性を持ったモンスターだから、 「倒したらドラゴンが貯め込んだ宝物が手に入る」 のも理解出来る。 でも、「スライム」を倒して金が手に入るなんて、「スライムの首を跳ねる」事に匹敵するおかしな事なんじゃないだろうか?(しまった、これじゃドラゴンクエストの謎。というよりも、Wizardryの謎だぞ。まぁ、Wizardryと言われてわかる人は少ないから、いいや)
これを単なる「慣習だから」の一言で片付けるのは、RPGを遊ぶ者として、あまりにも想像力が欠如した答えである、と言わざるを得ない。
そこで、オイラは例によって例の如く、妄想してみる事にする。
ゴールド、と言っても「貨幣である」という記述は(少なくともゲーム中には)見られない。 だから、「ゴールド=金貨では無い」んだよ、多分。 金貨と同等の価値を持つ何かを手に入れる、という『D&D』方式を導入しようと思う。 つまり、「キングスライム」の王冠(の売り値のゴールド)を手に入れた、と解釈すればいい。 そう考えるならば、「ゴールドマン」を退治した際に手に入るゴールドの額にも納得がいく。 やはり、彼は歩く金塊だったのだ。
待てよ、そうなると骨や皮、角などを持ったモンスターなら倒せば金になるのはわかる(『モンスターハンター』だな、まるで)。 しかし、やはり序盤の敵、取り分け「スライム」や「ドラキー」といったモンスターの死骸に如何ほどの価値があるというのか?それが問われなければならない。 あの体内に価値のあるものを溜め込んでいるとも思えない。
まず、「スライム」であるが、英語でslimeとは粘液である。 単なる粘液に目と口がついているのはご愛嬌だが、とにかく、あれは粘液の化け物である。
『D&D』におけるグリーン・スライムというモンスターは、触るもの皆同化するという、ギザギザハートでデンジャラスな魔物だが、これを初めて日本に持ち込んだのが『ドルアーガの塔』である。 プレイヤー・キャラクターであるギルガメスが最初に遭遇する最弱のモンスターで、日本におけるスライムの地位を最弱のものとしてイメージさせたとして、作者の遠藤雅伸氏自ら「日本版スライムA級戦犯」を名乗っている。 しかし、スライム=最弱というゲームは『Wizardry』が最初なので、『ドルアーガ』以前に既に前例はあるのである(奇しくも、Wizardryをファミコンに移植したのは、ナムコから独立した遠藤雅伸氏の会社、GAME STUDIOである)。
閑話休題。
とりあえず、スライムというモンスターは粘液状だ。 何かの材料になるとは考えにくい。 食用にもしたくない(誰が好き好んで目や口のある粘液を食べるのか)。
ならば、倒したら報奨金が得られるとか。 それじゃ『MOTHER』のような後払い制じゃなきゃおかしい。 死体がそのまま流通しなければ。
あ。 もしや、冷たく冷やして「冷えピタクール」みたいな使い方をするんじゃあるまいか。 患部に当てれば爽快感が得られる。
うーん、微妙だ。
あ、モンスターの死骸そのものに価値があるものと、そうでないものに分けてみよう。 モンスターの中には、元人間や、ハーゴンの手下のような敵対勢力の人間、またドラゴンのように財宝蒐集癖のあるモンスターならば、金品やそれに相当する宝物を持っている。 また、皮革や骨、角、もしくは食肉として価値のあるモンスターは、その死骸自体に価値があるものとする(当然、ゴールドマンはここに分類される)。
そして、第三の可能性だが、モンスターは倒すと鉱物か何かになる、というのはどうだろうか? 創世記19:24-26に 「そのとき、主はソドムとゴモラの上に、硫黄の火を天の主のところから降らせ、これらの町々と低地全体と、その町々と住民と、その他の植物をみな滅ぼされた。ロトのうしろにいた彼の妻は、振り返ったので、塩の柱になってしまった」 とある。 塩、即ちナトリウムは鉱物の一種なので、死後、何かの鉱物に変わってしまう、というのも有りだと思う(強引かな?)。
まぁ、そんな感じで 「実際に財宝を所持している」モンスターや 「その死骸そのものに価値がある」モンスター、 「死後、価値のある鉱物か何かに変化する」モンスター という三つの可能性を思いつきましたが、どうなんでしょうね? (;´Д`)
【RPG】ドラゴンクエストの謎。其の壱 【RPG】ドラゴンクエストの謎。其の弐 【RPG】ドラゴンクエストの謎。其の参
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MOTHERシリーズMOTHERシリーズ(マザー-)は、任天堂の日本製コンピュータRPGのシリーズ (作品)|シリーズ。糸井重里がゲームデザインを手がける。.wikilis{font-size:10px;color:#666666;}Quotation:Wikipedia- Article- His ゲーム情報局【2007/07/28 17:12】
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