| 【RPG】ドラゴンクエストの謎。其の七 |
ロトの剣。 かつて、地上世界からこの地下世界に現れた勇者が、大魔王ゾーマを倒した時に手にしていた「王者の剣」は、勇者がアレフガルドの地に古来より伝わる勇者ロトの称号を受け継いだ後、ロトの剣と呼ばれるようになった。
ジパングの刀鍛冶が鍛えたというオリハルコン製の長剣で、剣に秘められた魔力を解放すれば、僧侶の攻撃呪文「バギクロス」と同等の効果をもたらしたという。
しかし、後の世に伝えられたロトの剣は王者の剣と同じ物とは思えないほど、弱体化していた(単純にデータとして見ても、1と2の「ロトの剣」は共に攻撃力が40で、道具としての効果は無い。3の「王者の剣」は攻撃力が120で、道具として使うと、バギクロスの効果がある)。 これは何故なのだろうか?
まず、「バギクロス」の効果が得られないのは、合い言葉(コマンド・ワード)が失われた為では無いだろうか。 剣に秘められた魔力を解放する為には、正確に合い言葉を唱える必要があったのだ。 しかし、長い年月を経て、その合い言葉は失われてしまった。 それで、「単に攻撃力の高い剣」となってしまったのだろう。
では、何故3では破壊の剣を凌ぐ攻撃力を誇る武器だったのが、2では雷の杖に劣る攻撃力しか無かったのか。
これにはレプリカ説もあるが、ここでは敢えて「王者の剣とロトの剣は同一説」を唱えたい。
王者の剣はオルテガの子供にしか装備出来なかった。 普通の戦士や僧侶には扱えない武器だった。 しかし、1の勇者と2のローレシアの王子とサマルトリアの王子には装備出来た。 実質的には1の勇者は勇者、ローレシアの王子は戦士、サマルトリアの王子は僧侶に相当するが、この三人には装備可能だった。つまり、勇者ロトの血を引きし者のみ装備出来るようになっているのである。 その血に反応するのが、魔法なのか、なんなのかはわからない。しかし、オリハルコンは精神感応金属とも呼ばれている。 ロトの子孫である彼らを識別する能力が剣に備わっているのではなかろうか。 では、何故ムーンブルクの王女には装備出来なかったのか? それは、ローレシアの城とサマルトリアの城、そしてムーンブルクの城の位置に注目したい。 ローレシアの城とサマルトリアの城が同じ大陸に存在するのに対し、ムーンブルクの城は隣の大陸に位置している。 互いの結束や血筋を守る為に、この3つの王家間での結婚は盛んであっただろうが、地理的な問題もあり、より血が濃いのはローレシア王家とサマルトリア王家だったのでは無いだろうか。 長い年月のうちに、ムーンブルク王家の血筋はロトの血が薄まってしまったのだろう。
そう、そしてこの「血が薄まる」という事がすなわち攻撃力が低下した原因でもあるだろう。 勇者ロトの血を引きし者にしか装備を許さない、精神感応金属で作られた王者の剣は、勇者ロト本人に使われた時にその真価を発揮していたのだ。
そう、王者の剣はそもそもオートクチュール。オルテガの子の為に鍛えられた剣だったのだ。
時代が流れ、「ロトの剣」と呼ばれるようになっても、剣は使用者の資質を識別する能力を失わなかった。 しかし、その能力故、時代が経ち、ロトの血が薄まるにつれ、攻撃力の弱体化という悲劇をもたらしてしまった。 本来なら勇者ロト以外の者には装備すら許されない剣を、他者の血が混ざったロトの子孫が使いこなすのは難しく、剣が持つ本来のポテンシャルを引き出す事が出来なかった、と考えられる。
ロトの剣は真の勇者にのみ使う事を許す孤高の剣なのだろう。
蛇足だが、北米版のドラクエ『Dragon Warrior』シリーズでは、勇者ロトはErdrick(エルドリック?)という名前なので、ロトの剣は1だと「Erdrick's Sword」、何故か2以降では「Sword of Erdrick」という名前である。 【RPG】ドラゴンクエストの謎。其の壱 【RPG】ドラゴンクエストの謎。其の弐 【RPG】ドラゴンクエストの謎。其の参 【RPG】ドラゴンクエストの謎。其の四 【RPG】ドラゴンクエストの謎。其の五 【RPG】ドラゴンクエストの謎。其の六
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