【ダンス】ダンスの歴史や由来を学ぶ重要性について。
そもそも己が大好きな物事が何処で誰が生み出し、誰が継承、発展させ、今に伝わっているかを知りたいとは思わないだろうか?
知っていて尚否定しているのならば、それは感謝という気持ちが欠如していて恐ろしい。
スタイルというものは一朝一夕には生まれない。
誰かが面白い動きを生み出し、周りに波及して行く。そこからシーンが生まれ、より洗練されてスタイルが確立されていく(もっとも、ダンスの場合、誰が作ったかがぶれる事が多いが、それはシーンが育てるからであると思われる)。
そうして育まれたスタイルの動きをビデオやDVD、スクールなどで容易に享受出来るのは素晴らしい事なのだが、どうもその伝え手も経緯を説明せず、形骸化したサプリメントとしてのステップを垂れ流しているようにも思ってしまう。
動きを伝える際に由来や歴史など、スタイルの育まれた環境を説明するだけでも、踊る時の気持ちが変わる。
この気持ちが大切なのだ。
同じ動きが出来れば踊りなのでは無い。
それを続けている以上は黒人から「アイツらは俺たちの動きを真似しているだけだ」と笑われるだけだ。
形骸化してちゃ真似にすらなっていないが。
もっとも本国でも『オールドスクールディクショナリー』でフローマスターがインタビューで言っているように、スタイルが受け継がれずに形骸化しているのが現状だ。
全ての言葉、文章というのは発信者と受け手の語彙(ごい)、意識の差によって齟齬(そご)が生まれるものである。
そうして生まれたズレはいつしか取り返しがつかないほどの溝になる。
仏教もキリスト教もイスラム教も様々な宗派に分かれて対立してきたのはそのせいだ。
聖典や経典というものですら、読取り方を誤るものだ。
だから、発信者の伝えたい事なんて正確には伝わらない。
しかし、それでも自分の好きな事について調べたい欲求は大切だし、その資料は多ければ多いほどいい。
リットーミュージック・刊『DANCE STYLE』誌でもダンスの歴史について書かれている記事が目立ってきた。
いい兆候だと思う。

