習慣とは恐ろしい。
当時、ガラムというタールとニコチンが滅茶苦茶きっついタバコを吸っておった。
ご存知の方も多いと思うが、ガラムは甘くてお香みたいな匂いのするインドネシアのタバコである。
だいたい一日に二箱くらい吸っていたのだが、ある日、吸うのを止めてから、タバコと名のつくものは一切手にしていない。
別に禁煙しようと思って止めた訳ではない。買いに行くのが、めんどくさくなったんである。
当時、ガラムは輸入オンリーから国産品が出回り始めた頃で、買いやすくなったのだが、国産品は不味かったので、輸入品を売ってる店まで行かなければならなかった。
しかし、当時輸入品のガラムを扱っていたのが、高田馬場駅前にあるタバコ屋か、池袋サンシャイン60にあるタバコ屋くらいだったので、ある日、タバコを切らした際、買いに行くのがダルくなり、そのまま止めてしまったのである。
そして、現在は禁酒中である。
コンビニに行くと、ついフラフラと酒を買っていたのだが、これもピタリと止めた。
一度連鎖が解けると、そんなに欲しくなくなるから、不思議なものである。
止めたいのに止められないという人も多いが(何せ禁煙セラピーという本が売れてるくらいだ)、一度連鎖から抜ければ容易い。
連鎖から抜けるには、はじめの一歩を踏み出す事と、手を出そうとした時に「あ、俺いま止めてるんだった」と思い出す事である。

