あいむ ぷあまん
七輪でナンとタンドリーチキンを焼いて食べるのだ。
友人のOちゃんにも来てもらい、準備をしていたが、いつも着火に使っていたガスバーナーのボンベが空になっており、なかなか思うように火がおこせない。
そこで、彼女とOちゃんは車で近くのドイトまでガスボンベを買いに行き、俺は一人河川敷に残って荷物の番をする事になった。
しばらく、種火をおこそうと色々試したが、効果的な状態にならず、火はすぐに消えてしまう。
仕方が無い、二人が戻るのを素直に待つか、と顔を上げると、通りすがりの野球帰りの小学生に
「大丈夫ですか?」
と声を掛けられた。
「七輪ですか?」
「よく知ってるねぇ、その若さで」
「自然体験学習で使った事がありますから」
少年はハツラツと答えた。
「そうか」
「僕、家近いんで、新聞紙持って来ましょうか?新聞紙使えば、すぐ燃えますよ」
どうやら少年に心配されてるようだ。
…クソ、舐められてたまるか。
「ハッハッハ、それには及ばんよ。今友人たちがガスバーナーのボンベを買いに行っているからね」
と、余裕しゃくしゃくの笑顔をしてみせた。
「ガスバーナー…ですか?」
「そうさ。ガスバーナー。一気に火がつく」
「友達も一緒にやるんですか?」
「そうだよ。今日は外で飯が喰いたくなったのさ」
「そうですか。それじゃあ、僕はこれで」
「うん、気をつけて帰れよ。少年」
…絶対、家帰ってから荒川にいたホームレスのおじさんの話してんだろうな、あの子。
(;'A`)

