【RPG】ドラゴンクエストの謎。其の拾壱

ドラクエ世界におけるキャラクターの成長について考えてみた。

キャラクターは、所定の経験値を積むと、レベルアップしていく。
レベルアップすると、力や素早さなどの諸能力値が上昇し、HPやMPも増える。
これってどういう状況なんだろうか?

RPGの元祖、『Dungeons & Dragons』では、能力値はサイコロ3つ分、即ち3~18で、レベルが上がっても変化しなかった。
レベルアップするとHPが増え、魔法を使える回数が増えた(攻撃回数が増えたり、上位クラスにクラスチェンジ出来る資格も得るようになる)。
また、D&Dの基本的なシステムを継承しているコンピュータRPG、『Wizardry』(ドラクエのウィンドウ式戦闘の元ネタでもある)でも、能力値の上限は18までだった(Wizardryでは、能力値は上昇するだけではなく、下降する事もあり、「レベルアップした!」と単純に喜べなかったりする)。
※ちなみに『Wizardry』よりも前に発売されたコンピュータRPG『Ultima』(ドラクエのフィールド画面の元ネタでもある)では、レベルアップに関係無く、立て札(?)の力を得たり、各能力値を司る神殿で祈りを捧げる事により、能力値を上昇させる事が出来た。



ドラクエ以降のコンピュータRPGでは、レベルアップ時の能力値の上昇は当たり前となったと言えるだろう。

しかし、冷静に考えてみると、これは相当に不思議な状況になっているのではなかろうか?
もし、文字通り能力値が上昇していくのであれば、戦闘経験の無い一般人と高レベル冒険者の能力は天と地ほどの差が生じ、一般人向けに作られた生活用品などは使えないし、慎重に行動しないと、一般人を殺傷してしまいかねない。

この問題は、石森章太郎『仮面ライダー』や藤子・F・不二雄の短編『カイケツ小池さん』(『藤子・F・不二雄 SF短編PERFECT版』第1集に収録)や、そのリメイク『ウルトラ・スーパー・デラックスマン』(『藤子・F・不二雄 SF短編PERFECT版』第3集に収録)、鳥山明『ドラゴンボール』、椎名高志『絶対可憐チルドレン』などでも触れられている。超人的な能力を身に付けたヒーローが、一般人との力の差を感じる描写がある。

ドラゴンボールの主人公・孫悟空は悩まずにケロリとしたものだったが、仮面ライダーの主人公・本郷武は生身の身体に戻れない哀しみを背負い、ショッカーへの復讐に燃える。
絶対可憐チルドレンでは、主人公たちの所属する内務省特務機関超能力支援研究局(BAse of Backing Esp. Laboratory)、通称「B.A.B.E.L.(バベル)」と、超能力排斥団体「普通の人々」との対立が描かれている。
カイケツ小池さんやウルトラ・スーパー・デラックスマンは、…漫画を読んでもらえれば、この問題の持つ不幸が理解出来るだろう。

仮に、家庭で熊を飼ったと考えてみるとわかりやすい。
熊的にはじゃれてるつもりでも、人間にとっては致命的なダメージを与えられる事もあるだろう。
超人的な能力を身に付けるという事は、一般人の中では生きていけなくなる可能性をはらんでいるのだ。

また、骨格に見合った筋肉しかつかないので、常人の何十倍という力を身に付ける事は不可能である。



そこで、やはり基礎的な能力は少しずつ育ってはいるものの、数値通り数倍~数十倍になっているのでは無いと考えるのが妥当では無いだろうか?
むしろ、「ちから」は武器や肉体での戦闘の習熟度、「すばやさ」は身のこなしや防具の習熟度、「かしこさ」は魔法の習熟度、…といった感じで、各スキルに対する総合的な能力として考えれば納得出来る。
転職による能力値の半減も、やはり新しいクラスでの戦闘様式が異なる為に起こるのである。

また、HPについては、『ウィザードリィのすべて』におけるベニー松山氏の
「ヒットポイントとは死ににくさを表している。生命力としては生身の人間と変わらないのだが、攻撃や危険から上手く回避して生存出来る技術を数値化したものなのではないか?」
という説が、最も説得力があると思う。

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プロフィール

Author:NORIMITSU
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東京生まれ。
幼少の頃、マイケル・ジャクソンの『スリラー』を観て衝撃を受けるが、持ち前の引っ込み思案が災いし、「(ダンスは)自分には無理」と諦める。
小中学校でドップリ「オタクカルチャー」にハマるが、音楽には元々興味があった為、バンドを組もうと思うようになり、ジャンケンで負けてベース担当になる。
中学卒業直後、高校入学直前に先輩たちの自主公演を観劇し感激。演劇部と音楽部(合唱部)に入部する事を固く決意する。
「10年生になったら友達100人出来るかな?」をスローガンに男女問わず声をかけまくる、いわゆる高校デビューを果たす。
バンドは「音楽性の違い」というありがちな理由で解散。ヴォーカリストを目指す。
突っ立ったまま歌うとなると、まるで橋幸夫さんのようなので、ダンスを習う事にする。
trfのSAMさんに憧れていたのだが、ダンススクールや俳優養成所でジャズダンス(某金融ショップのCMでおなじみのジャンル)とバレエを習う。
俳優養成所のダンスの先生の公演出演を通じ、立教大学のダンスサークル「St.Paul's Musical Company(現・D-mc)」に所属。
20歳の頃、SAMさんの踊ってるダンスジャンルがハウスだと知り、愕然とする。
急遽、ストリートダンスに路線変更。座右の銘は「急がば回れ」。
ダンスチームを結成してクラブイベントに出たり、ダンスの仕事をしたりして、24歳の頃にダンスインストラクターとして、ダンススクールやスポーツクラブなどでクラスを持ち、ストリートダンスを教えるようになる。

現在、落語家「三遊亭楽天」として全国各地で落語の口演を行っている。
2012年8月、六代目三遊亭円楽に入門、「楽天」と命名される。
2015年10月、「楽天」のまま二ツ目昇進。



【主な芸歴】
日本ジャズダンス芸術協会『秋の祭典』出演

H.S.ART第二回公演『BLUE』主演

東京ディズニーランド「ミッキーのダンスフィーバー」TVCM出演

テレビ東京系『RAVE2001』5thステージに「YUJI+BANRI+NORI」として出演

鈴鹿8耐前夜祭『RIDE & LIVE』TRFライヴバックダンサー出演

フジテレビ系『SMAP×SMAP』出演

お台場どっと混む!2002『遊城』Dur mollライヴバックダンサー振り付け・出演

テレビ東京系『BEATOPIA』DT CRUSH!出演

劇団東京ミルクホール公演振り付け洋舞担当

自主制作DVD『ストリートダンス ヨクワカルDVDマガジン REAL STREET』企画・振付・出演・ストリートダンス普及委員会委員長・特典小冊子「ストリートダンスがよくわかる本」執筆

SONY 50時間連続再生MP3プレイヤー 50時間連続ダンスキャンペーンダンサー

フジテレビドラマ『トップキャスター』出演

映画『バックダンサーズ!』出演

氣志團『The アイシテル』PV出演

東京ガールズコレクション 2007 AUTUMN/WINTER DJ OZMAライヴバックダンサー出演

他多数



【お問合せ】
nori.school@gmail.com
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