【好き】ゲームブック

火吹山の魔法使い

    さあ、ページをめくりたまえ!

小学生の頃、ゲームブックが大流行した。
二人称の小説みたいな短い文章に、パラグラフと呼ばれる数字が振ってあって、選んだ行動によって、次に進むパラグラフが変わり、物語の結末が変わる。
大抵はバッドエンドなんだけど、上手くいくと、冒険の目的が達成出来たりする。
主人公は大抵読者で、「君」とか「あなた」と書かれている。読者は付属の「冒険記録用紙」に、自分の分身のデータを書き込み、体力の消費や入手したアイテム、冒険のヒントなどをチェックしていく。
戦闘や運だめしなどで使う乱数は、サイコロなどで発生させる場合が多く、ページの空欄にサイコロの目が印刷され、パラパラめくったページの出目を利用する事が出来るものもあった。
戦闘や罠で命を落とす事もあり、特に海外のゲームブックの翻訳モノは、理不尽な死に方が多く、その分、クリアした時の達成感は大きかった。

社会思想社から出ていた『アドベンチャーゲームブック』シリーズや、創元推理文庫から出ていた『スーパーアドベンチャーゲーム』シリーズ、富士見書房から出ていた『ドラゴンブック』シリーズ、二見書房から出ていた新書版のゲームブック、ホビージャパンから出ていた『ホビージャパン・ゲームブック』シリーズ、双葉文庫から出ていた『ファミコン冒険ゲームブック』シリーズ、エニックス文庫から出ていた『ゲームブック ドラゴンクエスト』シリーズなど、様々な出版社から大量にゲームブックが刊行されていた。

特に人気があったのが、スティーブ・ジャクソンとイアン・リビングストンの『ファイティング・ファンタジー』シリーズ(社会思想社)、スティーブ・ジャクソン『ソーサリー!』シリーズ(創元推理文庫)、鈴木直人『ドルアーガの塔』三部作(創元推理文庫)、J.H.ブレナン『ドラゴンファンタジー』シリーズ(二見書房)などで、スティーブ・ジャクソンでゲームブックにハマった人や、J.H.ブレナンの「14へ進め(死亡フラグ)」が好きで好きで堪らない人が後を絶たなかった。

当時、文庫版で500円前後、新書版で1000円前後だったので、当然、文庫版のゲームブックを遊ぶ子供が多かったのだが、映画『グーニーズ』をモティーフにした『グーニーズ』(二見書房)などは、かなり人気が高かった。
また、空前のファミコンブームにあやかって作られた双葉文庫の『ファミコン冒険ゲームブック』シリーズもかなり人気が高かった(中でも、樋口明雄『ドラゴンクエスト』シリーズは特に人気だった)。

当時の子供たちに人気がある文化をクローズアップする、『ケイブンシャの大百科』シリーズにも、『ゲームブック入門大百科』があるくらい、隆盛を誇っていた。
この『ゲームブック入門大百科』では、ゲームブックの元になったTRPGも紹介されており、当時の俺は記事を参考に友達にゲームブックの冒険記録用紙とサイコロを手渡し、ゲームマスターのつもりでゲームブックを読み上げて遊んだものである。

ゲームブックの発売元の中には、文庫版のTRPGを出すところもあった。社会思想社からは『トンネルズ & トロールズ』や『アドバンスド・ファイティング・ファンタジー』、『ウォーハンマー』、創元推理文庫からは『ファイティング・ファンタジー』、富士見書房からは『ソード・ワールドRPG』などが発売された(ホビージャパンは『ルーンクエスト』や『指輪物語ロールプレイング』、『ワースブレイド』など、ボックスタイプのTRPGを販売していた)。

実際にTRPGを遊ぶようになってからは、選択肢の少ない(自由度の低い)ゲームブックに飽き、中学生の頃、『ブラッド・ソード』シリーズ(富士見書房)や『ミドルアース・クエスト』シリーズ(ホビージャパン)を最後に、ゲームブックでは遊ばなくなってしまった。

ゲームブックの衰退について、バブルの崩壊や粗製濫造が原因と言われているが、一世を風靡したゲームブックも、俺が高校生の頃には落ち目になっており、二十歳くらいの頃には刊行が終わった。
TRPGの衰退も、似たような状態であり、90年代半ばを境に、出版社がTRPGやゲームブックから手を引いたり、会社自体が潰れたりしている。

しかし、近年になってTRPG業界の復興と共に、ゲームブック業界も復活し始めている。創土社から『ソーサリー!』シリーズや『ドルアーガの塔』三部作などが、扶桑社から『ファイティング・ファンタジー』シリーズが復刊されている。
また、ニンテンドーDS用ソフト『世界樹の迷宮』(アトラス)は、「翻訳モノのゲームブック調の文体」を売りにしている。
俺も創土社から復刊された鈴木直人『悪魔に魅せられし者』(『ドルアーガの塔』三部作の一巻)を購入して以来、ゲームブックを再び遊ぶようになった。
古本屋で『ファイティング・ファンタジー』シリーズの『火吹山の魔法使い』や『バルサスの要塞』などを買い漁ったりしている。
ファイティング・ファンタジー「火吹山の魔法使い」 (〈ファイティング・ファンタジー〉シリーズ)ファイティング・ファンタジー「火吹山の魔法使い」 (〈ファイティング・ファンタジー〉シリーズ)
(2005/03/26)
スティーブ・ジャクソンイアン・リビングストン

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君はなんて愚かなんだ。
今までの冒険で何を学んできたんだ?
あの魔人にたてつくとは。
E・Jの小言を聞かされたくなければ、早いとこ14へ行くんだ。

猛烈な眠気がキミに襲いかかる。
手足の感覚も鈍くなってきた。
君の瞳が捕らえる光も徐々に小さくなっていく。

これが死というものか。
そう感じたのも束の間、キミの意識はこのエントリーから解放された…。


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プロフィール

NORIMITSU

Author:NORIMITSU
※当ブログからのテキスト、画像などの無断転載、無断使用を禁じます。


東京生まれ。
幼少の頃、マイケル・ジャクソンの『スリラー』を観て衝撃を受けるが、持ち前の引っ込み思案が災いし、「(ダンスは)自分には無理」と諦める。
小中学校でドップリ「オタクカルチャー」にハマるが、音楽には元々興味があった為、バンドを組もうと思うようになり、ジャンケンで負けてベース担当になる。
中学卒業直後、高校入学直前に先輩たちの自主公演を観劇し感激。演劇部と音楽部(合唱部)に入部する事を固く決意する。
「10年生になったら友達100人出来るかな?」をスローガンに男女問わず声をかけまくる、いわゆる高校デビューを果たす。
バンドは「音楽性の違い」というありがちな理由で解散。ヴォーカリストを目指す。
突っ立ったまま歌うとなると、まるで橋幸夫さんのようなので、ダンスを習う事にする。
trfのSAMさんに憧れていたのだが、ダンススクールや俳優養成所でジャズダンス(某金融ショップのCMでおなじみのジャンル)とバレエを習う。
俳優養成所のダンスの先生の公演出演を通じ、立教大学のダンスサークル「St.Paul's Musical Company(現・D-mc)」に所属。
20歳の頃、SAMさんの踊ってるダンスジャンルがハウスだと知り、愕然とする。
急遽、ストリートダンスに路線変更。座右の銘は「急がば回れ」。
ダンスチームを結成してクラブイベントに出たり、ダンスの仕事をしたりして、24歳の頃にダンスインストラクターとして、ダンススクールやスポーツクラブなどでクラスを持ち、ストリートダンスを教えるようになる。

現在、落語家「三遊亭楽天」として全国各地で落語の口演を行っている。
2012年8月、六代目三遊亭円楽に入門、「楽天」と命名される。
2015年10月、「楽天」のまま二ツ目昇進。



【主な芸歴】
日本ジャズダンス芸術協会『秋の祭典』出演

H.S.ART第二回公演『BLUE』主演

東京ディズニーランド「ミッキーのダンスフィーバー」TVCM出演

テレビ東京系『RAVE2001』5thステージに「YUJI+BANRI+NORI」として出演

鈴鹿8耐前夜祭『RIDE & LIVE』TRFライヴバックダンサー出演

フジテレビ系『SMAP×SMAP』出演

お台場どっと混む!2002『遊城』Dur mollライヴバックダンサー振り付け・出演

テレビ東京系『BEATOPIA』DT CRUSH!出演

劇団東京ミルクホール公演振り付け洋舞担当

自主制作DVD『ストリートダンス ヨクワカルDVDマガジン REAL STREET』企画・振付・出演・ストリートダンス普及委員会委員長・特典小冊子「ストリートダンスがよくわかる本」執筆

SONY 50時間連続再生MP3プレイヤー 50時間連続ダンスキャンペーンダンサー

フジテレビドラマ『トップキャスター』出演

映画『バックダンサーズ!』出演

氣志團『The アイシテル』PV出演

東京ガールズコレクション 2007 AUTUMN/WINTER DJ OZMAライヴバックダンサー出演

他多数



【お問合せ】
nori.school@gmail.com
※文章についてのお問い合わせなど、こちらからお送り下さい。

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