【ダンス】成りきりの重要性

「学ぶは真似ぶ」という。
人間は真似する事で学習していく。
言語を始め、ありとあらゆる技術は真似をする事で学習していく。
ダンスも然りだ。

独学派の人もビデオなり、「ダンスを始めたい!」と最初にインパクトを受けたダンサーへの脳内イメージにしろ、お手本となるものを真似する事で技術を身に付けている事に変わりは無い。

若い人は知らないかも知れないが、勝新太郎という俳優がいた。中村玉緒の旦那さんである。勝新太郎は、付き人時代の松平健に
「色んな役者の真似をしろ」
と教えたという。
とにかく、ひたすら真似をしていく中で、自分の色が生まれるから、色んな役者の真似をしろ、というのである。
松平健は台本を手にした時に、複数の役者に成りきって芝居の稽古をしたそうだ。

これはダンスにも言える事で、様々なダンサーの完全コピーを目指していくと、ダンスの基礎が理解出来るのである。
スクールの先生の完全コピーでもいいし、ビデオで観た、クラブイベントで観たダンサーの完全コピーをする。

ダンスには、みんなで揃って同じ動きを再現する楽しみ方もある。
また、バックダンサーとして踊る際に、全員の動きが揃わないといけない場合がある。

誰かの動きを完全コピーして再現する、というのは簡単なものでは無い。
よく、ロックギタリストが、著名なギタリストのフレーズを再現する事がある。
これをパクリと見る向きもあるが、「俺はアイツのコレが出来るぜ」という能力の誇示の仕方の一つと見る事も出来る。

以前、女性ヴォーカルグループのバックダンサーをした時、そのアーティストが有名な曲をカヴァーして唄う事になった。
プロデューサーは彼女たちに
「カヴァーっていうのは、原曲を超えなきゃ意味が無い。これは原曲に対する喧嘩なんだ。喧嘩は勝たなきゃダメだろ?」
というような事を言っていて、妙に納得した覚えがある。

もっとも、BREAKIN'においてムーヴとムーヴの繋げ方を真似すると、「バイト(bite)した」つまり、パクったと非難されるので、技自体は誰かの動きをイメージして練習して、技の繋ぎは自分で編み出そう。



また、「形から入る」という。
憧れのダンサーの服装や髪型を真似して、その人に成りきる、というのでもいいし、ドレッドやアディダスのジャージのセットアップ、B系ファッションなど「いかにも!」な格好をして成りきる、というのでもいい。
「俺は今、自分が思い描いているダンサーなのだ!」
という気持ちで踊ると、その気持ちは滲み出てきて、観ている人に熱意が伝わったりする。

髪型、服装、メイクなど、日常の中にも「変身アイテム」が存在する。
某航空会社のホームページを見ていたら、機長さんが書いた「制服を着た瞬間、自分は機長なのだ、と自覚する」という内容のコメントが載っていて面白かった。

本番で衣装を揃えたりすると、気持ちが高揚する事があるが、何者かに成りきる、という気持ちのもたらす作用は無視出来ない。
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プロフィール

NORIMITSU

Author:NORIMITSU
※当ブログからのテキスト、画像などの無断転載、無断使用を禁じます。


東京生まれ。
幼少の頃、マイケル・ジャクソンの『スリラー』を観て衝撃を受けるが、持ち前の引っ込み思案が災いし、「(ダンスは)自分には無理」と諦める。
小中学校でドップリ「オタクカルチャー」にハマるが、音楽には元々興味があった為、バンドを組もうと思うようになり、ジャンケンで負けてベース担当になる。
中学卒業直後、高校入学直前に先輩たちの自主公演を観劇し感激。演劇部と音楽部(合唱部)に入部する事を固く決意する。
「10年生になったら友達100人出来るかな?」をスローガンに男女問わず声をかけまくる、いわゆる高校デビューを果たす。
バンドは「音楽性の違い」というありがちな理由で解散。ヴォーカリストを目指す。
突っ立ったまま歌うとなると、まるで橋幸夫さんのようなので、ダンスを習う事にする。
trfのSAMさんに憧れていたのだが、ダンススクールや俳優養成所でジャズダンス(某金融ショップのCMでおなじみのジャンル)とバレエを習う。
俳優養成所のダンスの先生の公演出演を通じ、立教大学のダンスサークル「St.Paul's Musical Company(現・D-mc)」に所属。
20歳の頃、SAMさんの踊ってるダンスジャンルがハウスだと知り、愕然とする。
急遽、ストリートダンスに路線変更。座右の銘は「急がば回れ」。
ダンスチームを結成してクラブイベントに出たり、ダンスの仕事をしたりして、24歳の頃にダンスインストラクターとして、ダンススクールやスポーツクラブなどでクラスを持ち、ストリートダンスを教えるようになる。

現在、落語家「三遊亭楽天」として全国各地で落語の口演を行っている。
2012年8月、六代目三遊亭円楽に入門、「楽天」と命名される。
2015年10月、「楽天」のまま二ツ目昇進。



【主な芸歴】
日本ジャズダンス芸術協会『秋の祭典』出演

H.S.ART第二回公演『BLUE』主演

東京ディズニーランド「ミッキーのダンスフィーバー」TVCM出演

テレビ東京系『RAVE2001』5thステージに「YUJI+BANRI+NORI」として出演

鈴鹿8耐前夜祭『RIDE & LIVE』TRFライヴバックダンサー出演

フジテレビ系『SMAP×SMAP』出演

お台場どっと混む!2002『遊城』Dur mollライヴバックダンサー振り付け・出演

テレビ東京系『BEATOPIA』DT CRUSH!出演

劇団東京ミルクホール公演振り付け洋舞担当

自主制作DVD『ストリートダンス ヨクワカルDVDマガジン REAL STREET』企画・振付・出演・ストリートダンス普及委員会委員長・特典小冊子「ストリートダンスがよくわかる本」執筆

SONY 50時間連続再生MP3プレイヤー 50時間連続ダンスキャンペーンダンサー

フジテレビドラマ『トップキャスター』出演

映画『バックダンサーズ!』出演

氣志團『The アイシテル』PV出演

東京ガールズコレクション 2007 AUTUMN/WINTER DJ OZMAライヴバックダンサー出演

他多数



【お問合せ】
nori.school@gmail.com
※文章についてのお問い合わせなど、こちらからお送り下さい。

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