スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

1996.1.26.

1996.1.25.からの続き。


****************************************************************


今、空港のロビー。
時間は5時15分。起床は3時。
カイロからアブ・シンベルに行く飛行機に乗るのだ。
昼間はあんなに騒々しかった街もすっかり寝静まり、トイレの前で小銭をねだる人の姿も無い。
運転手のアブドゥラーに「マ・アッサラーマ(さようなら)。メイヤメイヤ(とてもよかった)」と言うと、喜んでくれた。

ハッサン曰く「この間まで『おしん』や『七人の侍』などがテレビで放映されていたので、上エジプト(南側)の人たちは、日本人を見ると『さらばじゃー、おしーん!』と言う」との事。
…テレビの力は恐ろしい…。

来る時にも乗っていたエジプト航空のマークはホルス伸が意匠化されたもので、僕はエジプトの記号じみた絵画が、何かのマークに良く使われているのを見ながら、日本も昔の絵画はデザイン的だから使えばいいのに、と思った。
写楽の絵のマークの飛行機やバスなんていいと思うのだが。

小さな737の窓から、広大な砂漠と朝焼けが見える。
737は急激に加速し、気がつけば地上は全て砂漠に見える。
薄く靄のかかった砂漠の日の出は、とても幻想的で美しい。本当に、筆舌に尽くし難いとはこの事だと思う。
上は青、下は砂漠、真ん中に朱が溶け込んでいるのだ。

このEGYPT AIRは737、747の区別無くおおらかな航空会社で、シートベルトを外して歩き回ろうが、寝転がろうがお構いなしなのだ。
そして、よく揺れる。

ホテルでビュッフェの朝食を摂ったが、機内食が出た(現在6:50am)。内容はフルーツケーキ1個。
フルーツケーキを食べコーヒーを飲むと、結構お腹いっぱいになった。

アブ・シンベル神殿に行ってきた。
ラムセスII世の巨大な座像を見る。
現在の場所は、元の場所とは違い、移動前は他の多数の遺跡と共にアスワン・ハイ・ダムに水没していたが、切り刻んで現在の場所に移したという。
この神殿の北には、ラムセスII世の大のお気に入りの妻(彼には100人の妻がいて、英語でラムセックスとからかう言葉まであるという)、ネフェルタリ(歩く美人という意)の為のハトホル神殿がある。
ラムセスII世はアメン神を信仰していて、神殿の内側にアメン神が数多く描かれていた。

ハトホル女神の名前の由来は、ホルス神から来ているという。面白い話なので書いてみる。

冥界の支配者オシリス神とイシス女神が結婚したとき、オシリス神の兄、セト神が嫉妬してオシリス神を殺してしまった。
イシス女神は魔法を司る女神でもあり、その魔力によって自らの両腕をハヤブサの翼に変えて、オシリス神の死体を集めて復活させた。
そして2柱の神々の間にハヤブサの頭を持つ天空神ホルス神が生まれたが、再びセト神がホルス神に害悪をなそうとした。
ホルス神は逃げ延びて、ハトホル女神に育ててもらった。

エジプトの古代文字で、家を四角、ホルス(ハヤブサ)を四角の中に入れるとハトホルと読むのだそうだ。でも、一般人は違う文字を使っていたので、別の文字で仮名もふってあった。
以上がハトホル女神の名前の由来である。

現在(11:15am)、737がアスワンに着いた。着地の振動で字が揺れる。


今、僕はクルーザーに乗船し「母なるナイル川」の上で寝ている。
時刻は15:05。熱が出た。今回はお休み。熱は測るのが面倒だから測ってない。
今日のお昼は13:30くらいで、スパゲティ・ミートソースとフライドチキンだった。
ボーイさん数名に「メイヤメイヤ(旨い)」と言うと、笑って返してくれたが、中には「え?アラビック使えんの?」と尋ねる人がいた。
「いやー、英語なら少しは…」と言うと「じゃあ、名前を教えてくれ」と言われたので「のりみつ」と言うと、「難しくてわからない」と言われた。
名前を訊いてくる人はみんな同じリアクションをしてくるので、今後は「のり」とだけ言う事にする。

アスワンは正に「これぞ砂漠!」という所だった。砂が柔らかく、足が沈んでしまう。
道路に一本のオベリスクが建っていた。ハトシェプスト女王が掘らせてた途中のオベリスクと言われている石切り場へ行った(その前にアスワン・ハイ・ダムとアスワン・ロー・ダム、ナイル川を見た)。

本当だったら今頃、帆掛け舟ファルーカでナイル川遊覧をしている頃だ。

目が覚めると、独特のリズムが聴こえてきた。
速くなったり遅くなったりしていた。ジャングルみたいだった。
それからユーロビートがかかったり、Ace Of Base「All That She Wants」がかかったりしている。
MCが聞こえ、再びユーロビートがかかる。どうやらDJが回しているらしく、結構繋ぎが上手い。
外人の叫ぶ声がする。
さっきから意外とハウスがよくかかっている。古代遺跡の国の夜とは思えない。
ああ、踊りたい。


それにしても、この国は地震に弱い。
カイロの町並みは凄まじいものがあった。
40数年ぶりに地震が起きて、ビルの上の階がみんないまだに崩れたままになっている。
それも凄いけど、日本人みたいに地震に慣れてないから、みんな一目散に外に飛び出して、数百人が救急車と消防車に轢き殺されたらしい。


鼻血が垂れてきたので寝る事にする。


****************************************************************


1996.1.27.(前編)につづく。
blogram投票ボタン
スポンサーサイト

comment

Secret

プロフィール

NORIMITSU

Author:NORIMITSU
※当ブログからのテキスト、画像などの無断転載、無断使用を禁じます。


東京生まれ。
幼少の頃、マイケル・ジャクソンの『スリラー』を観て衝撃を受けるが、持ち前の引っ込み思案が災いし、「(ダンスは)自分には無理」と諦める。
小中学校でドップリ「オタクカルチャー」にハマるが、音楽には元々興味があった為、バンドを組もうと思うようになり、ジャンケンで負けてベース担当になる。
中学卒業直後、高校入学直前に先輩たちの自主公演を観劇し感激。演劇部と音楽部(合唱部)に入部する事を固く決意する。
「10年生になったら友達100人出来るかな?」をスローガンに男女問わず声をかけまくる、いわゆる高校デビューを果たす。
バンドは「音楽性の違い」というありがちな理由で解散。ヴォーカリストを目指す。
突っ立ったまま歌うとなると、まるで橋幸夫さんのようなので、ダンスを習う事にする。
trfのSAMさんに憧れていたのだが、ダンススクールや俳優養成所でジャズダンス(某金融ショップのCMでおなじみのジャンル)とバレエを習う。
俳優養成所のダンスの先生の公演出演を通じ、立教大学のダンスサークル「St.Paul's Musical Company(現・D-mc)」に所属。
20歳の頃、SAMさんの踊ってるダンスジャンルがハウスだと知り、愕然とする。
急遽、ストリートダンスに路線変更。座右の銘は「急がば回れ」。
ダンスチームを結成してクラブイベントに出たり、ダンスの仕事をしたりして、24歳の頃にダンスインストラクターとして、ダンススクールやスポーツクラブなどでクラスを持ち、ストリートダンスを教えるようになる。

現在、落語家「三遊亭楽天」として全国各地で落語の口演を行っている。
2012年8月、六代目三遊亭円楽に入門、「楽天」と命名される。
2015年10月、「楽天」のまま二ツ目昇進。



【主な芸歴】
日本ジャズダンス芸術協会『秋の祭典』出演

H.S.ART第二回公演『BLUE』主演

東京ディズニーランド「ミッキーのダンスフィーバー」TVCM出演

テレビ東京系『RAVE2001』5thステージに「YUJI+BANRI+NORI」として出演

鈴鹿8耐前夜祭『RIDE & LIVE』TRFライヴバックダンサー出演

フジテレビ系『SMAP×SMAP』出演

お台場どっと混む!2002『遊城』Dur mollライヴバックダンサー振り付け・出演

テレビ東京系『BEATOPIA』DT CRUSH!出演

劇団東京ミルクホール公演振り付け洋舞担当

自主制作DVD『ストリートダンス ヨクワカルDVDマガジン REAL STREET』企画・振付・出演・ストリートダンス普及委員会委員長・特典小冊子「ストリートダンスがよくわかる本」執筆

SONY 50時間連続再生MP3プレイヤー 50時間連続ダンスキャンペーンダンサー

フジテレビドラマ『トップキャスター』出演

映画『バックダンサーズ!』出演

氣志團『The アイシテル』PV出演

東京ガールズコレクション 2007 AUTUMN/WINTER DJ OZMAライヴバックダンサー出演

他多数



【お問合せ】
nori.school@gmail.com
※文章についてのお問い合わせなど、こちらからお送り下さい。

カテゴリー
最近の記事
月別アーカイブ
最近のコメント
最近のトラックバック
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブロとも一覧

■ ブログ名:Good to know

■ ブログ名:M’S SOUL STYLE
RSSリンクの表示
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
世界樹の迷宮III マイギルド
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。