【RPG】Wizardry

近頃のコンピューターRPGは、CGアニメは当たり前で、グラフィックに力を入れ過ぎな気がする。

RPGの本分はキャラクターになり切ってゲーム世界を楽しむ事であり、ビジュアルはあくまでもその手伝いであればよい。
むしろ、想像力によって補完する事で、より深く作品世界にのめり込むプレイヤーにとって、劇中劇は感情移入の邪魔になる、と俺は思う。



17年前に手に入れて以来、いまだにハマり続けているゲームがある。

ファミコン版『Wizardry #1 狂王の試練場』がそれだ。
ウィザードリィウィザードリィ
(1987/12/22)
FAMILY COMPUTER

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オリジナルはアップル用に発売されたソフトである。

元々、大学生が作ったTRPGの確率計算用ソフトであった。
そこに迷路と簡素なシナリオなどを加えてゲームとして成立させたものである。
その為か、自キャラはパラメーターのみで表示される。
グラフィックなど無い。



プレイヤーはまず、訓練場でキャラクターを作成する。
名前を決め、人間、エルフ、ドワーフ、ノーム、ホビットからなる種族を決め、善、中立、悪のいずれかの性格を決め、種族の特性が表された力、知恵、信仰心、生命力、素早さ、運の良さの6つの能力値にボーナスポイントを割り振り、能力に応じた戦士、魔法使い、僧侶、盗賊、司教、侍などの職業に就かせる(上級職である君主、忍者は最初に得られるボーナスポイントでは足りない為、転職する必要がある)。

そうして作ったキャラクターたちは、冒険者たちが集うギルガメッシュの酒場に溜まっている。
そこで1~6人のパーティーを編成し、町外れにある迷宮の入り口から地下に潜る。

当然、武器や鎧、盾、兜、籠手などを装備しておくのも忘れてはならない。

迷宮の中には大魔導師ワードナに召喚されたモンスターどもが巣くっており、レベルの低い冒険者は恰好の餌食である。
最初の頃は1、2回の戦闘で引き上げるハメになるが、レベルが上がれば、捜索範囲が広げられる。

死んでもカント寺院や高レベルの僧侶、司教による呪文で蘇らせる事が出来るが、しくじれば灰となり、更にしくじれば消滅する。
復活のショックなのか、蘇生したキャラクターは生命力の能力値が1下がる。
この値が0になると、キャラクターは消滅する。

また、年齢も設定されており、老衰により消滅する事もある。
宿屋に泊まると、一週間分歳を取る(馬小屋は無料で一日分しか歳を取らない。HPは回復しないが、MPは回復する。その為、僧侶や魔法使いのみ馬小屋に泊まらせ、HPは僧侶の回復呪文で回復させる方法が一般的)。
転職すると全ての能力値が種族特有の基本値まで下がり、年齢が5歳上がる。
頻繁な転職は命取りとなる。

こうしたデメリットを踏まえ、他のゲームに比べて、プレイヤーは慎重になる(しかし、このデメリットこそが、このシンプルなゲームに深みを与えているのだ)。

パーティーが全滅すると、装備品や金銭が奪われたり、死体が減っていたりするのだ。
迷宮の下層に行けば行くほど、モンスターは強くなる。
下層で全滅したパーティーの死体を回収するキャラクターもそれなりの実力が無ければ務まらないし、パーティーは最大6人まで、という事を考えると少人数で迎えに行かないと、回収出来る死体の数が減る。
しかし、確実に辿り着く為にはある程度の人数は必要な訳で、かなりシビアな選択を迫られる事になるのだ。



アイテムはボルタック商店という店で売買される。
冒険者たちが迷宮でアイテムを拾って売らない限り、在庫は増えない。
レアアイテムである村正や聖なる鎧、手裏剣などは、モンスターを倒した後に出てくる宝箱から、ごく稀に手に入るものである。
迷宮の階層が下がるほど、手に入れられるアイテムのレア度が上がる。
つまり、アイテムフルコンプリートを目指すならば、迷宮で強敵を延々殺して殺して殺しまくるしかない。

また、宝箱は扉を開けた際に遭遇したモンスターしか持っていない為、大抵は最下層である地下10階の玄室で強敵を殺しまくる事になる。
地下10階ともなれば、毒や麻痺はおろか、石化や首をはねて即死させるクリティカルヒット、レベルを下げるエナジードレインなど、恐ろしい特殊攻撃をしてくるものばかりである。
モンスターの放つ一撃一撃が恐怖なのだ。
また、最高レベルである7レベルの魔法を使いこなす敵も多くいる為、わずかな気の緩みが全滅に繋がる。

しかし、このアイテム蒐集やレベル上げが、このゲームの中毒性を高めている事もまた、事実である。





ベニー松山・著『隣り合わせの灰と青春』は、この『Wizardry #1 狂王の試練場』をモチーフにした小説であるが、タイトルが正にWizardryの持つ緊張感を表現しており、秀逸である。
隣り合わせの灰と青春―小説ウィザードリィ隣り合わせの灰と青春―小説ウィザードリィ
(1988/11)
ベニー松山

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押井守監督はかつて『Wizardry』にハマりまくり、稼いだ経験値やゴールドがパチンコの様に換金出来たらいいのに、と考えていたそうで、そのアイデアは映画『Avalon』に継承されている。
アヴァロン Avalonアヴァロン Avalon
(2001/07/25)
マウゴジャータ・フォレムニャックヴァディスワフ・コヴァルスキ

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『Avalon』はWizardryに多大な影響を受けており、Wizardry用語が頻繁に使われている。
興味がある人は是非、観て戴きたい映画である。
ウィザードリィ ニューエイジ オブ リルガミン ウィザードリィ ニューエイジ オブ リルガミン
Windows (2002/08/22)
エレクトロニック・アーツ

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Secret

いっすよね!ウィズ

最初のところの最近のゲームに思うこと、ウィズに対しての思い。まさに同感です。最近のウィズですらグラフィックバリバリで・・原作の雰囲気を残す外伝4ぐらいまでがイイデスネ。
私はGBの外伝2から入ったものですが、おかげでウィズにはながーいおつきあいをさせてもらってます!
プロフィール

Author:NORIMITSU
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東京生まれ。
幼少の頃、マイケル・ジャクソンの『スリラー』を観て衝撃を受けるが、持ち前の引っ込み思案が災いし、「(ダンスは)自分には無理」と諦める。
小中学校でドップリ「オタクカルチャー」にハマるが、音楽には元々興味があった為、バンドを組もうと思うようになり、ジャンケンで負けてベース担当になる。
中学卒業直後、高校入学直前に先輩たちの自主公演を観劇し感激。演劇部と音楽部(合唱部)に入部する事を固く決意する。
「10年生になったら友達100人出来るかな?」をスローガンに男女問わず声をかけまくる、いわゆる高校デビューを果たす。
バンドは「音楽性の違い」というありがちな理由で解散。ヴォーカリストを目指す。
突っ立ったまま歌うとなると、まるで橋幸夫さんのようなので、ダンスを習う事にする。
trfのSAMさんに憧れていたのだが、ダンススクールや俳優養成所でジャズダンス(某金融ショップのCMでおなじみのジャンル)とバレエを習う。
俳優養成所のダンスの先生の公演出演を通じ、立教大学のダンスサークル「St.Paul's Musical Company(現・D-mc)」に所属。
20歳の頃、SAMさんの踊ってるダンスジャンルがハウスだと知り、愕然とする。
急遽、ストリートダンスに路線変更。座右の銘は「急がば回れ」。
ダンスチームを結成してクラブイベントに出たり、ダンスの仕事をしたりして、24歳の頃にダンスインストラクターとして、ダンススクールやスポーツクラブなどでクラスを持ち、ストリートダンスを教えるようになる。

現在、落語家「三遊亭楽天」として全国各地で落語の口演を行っている。
2012年8月、六代目三遊亭円楽に入門、「楽天」と命名される。
2015年10月、「楽天」のまま二ツ目昇進。



【主な芸歴】
日本ジャズダンス芸術協会『秋の祭典』出演

H.S.ART第二回公演『BLUE』主演

東京ディズニーランド「ミッキーのダンスフィーバー」TVCM出演

テレビ東京系『RAVE2001』5thステージに「YUJI+BANRI+NORI」として出演

鈴鹿8耐前夜祭『RIDE & LIVE』TRFライヴバックダンサー出演

フジテレビ系『SMAP×SMAP』出演

お台場どっと混む!2002『遊城』Dur mollライヴバックダンサー振り付け・出演

テレビ東京系『BEATOPIA』DT CRUSH!出演

劇団東京ミルクホール公演振り付け洋舞担当

自主制作DVD『ストリートダンス ヨクワカルDVDマガジン REAL STREET』企画・振付・出演・ストリートダンス普及委員会委員長・特典小冊子「ストリートダンスがよくわかる本」執筆

SONY 50時間連続再生MP3プレイヤー 50時間連続ダンスキャンペーンダンサー

フジテレビドラマ『トップキャスター』出演

映画『バックダンサーズ!』出演

氣志團『The アイシテル』PV出演

東京ガールズコレクション 2007 AUTUMN/WINTER DJ OZMAライヴバックダンサー出演

他多数



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