【RPG】酔いどれD&Dリプレイ Episode 3 ~森の魔法使い~

 さて、更に前回からのつづき。

 吊り橋を切断され、進路変更を余儀なくされたパーティは、ゴブリンたちの奇襲をかわし、2回目のキャンプを行った。



【冒険者たち、昏睡する事】

DM:君たちが交代で夜営していると、5匹のゴブリンを伴った1人の男が近づいてくるのが見えるよ。男はマントを羽織っていて…。

マディ・ラット:下は全裸、と。

バビー:何ぃ?ならば俺もガバッ!とマントを脱いで裸体を見せるぞ!

DM:残念!下にはちゃんとローブを着ているよ。

アルフレッド:何が残念なんだよ(笑)。

フリージア:男はマジック・ユーザー?

DM:そのようだね。男は「昨日はウチのゴブリンどもが世話になったな。積荷を寄越せば、命だけは助けてやってもいい」と言う。

アルフレッド:積荷ったって、食べ物ばかりじゃないか。まさか、他の何かが隠されていたのか?

DM:俺はまさしくその食料品と飲み物に用があるのだ!

アルフレッド:なーんだ、物乞いか。

DM:違ーう!森の中での暮らしだと、いつも似たようなものばかりで飽きちゃうの!

マディ・ラット:何という低次元な理由…。

DM:もとい!俺の可愛いゴブリンと狼たちをよくも殺してくれたな!

マディ・ラット:狼の毛皮は高く売れたし、肉は燻製にして食料の足しにさせて貰ってます。ありがとうございました。…あ、良かったら狼肉の燻製、食べます?

DM:貴様ら~!許さ~ん!

フリージア:火に油を注いじゃったみたいね。

DM:男とゴブリンは戦う構えを見せているよ。

アルフレッド:眠っている仲間を叩き起こして臨戦態勢に突入じゃ~!

DM:じゃあ、立ち位置を決めよう。



 フィギュアを並べて位置関係を把握するのは、かなり有効だ。口頭だと、離れた敵に近接戦闘をしたり、仲間や遮蔽物の向こうの敵を普通に攻撃出来たりしてしまうからね。目に見えて位置が把握出来た方が望ましいんだ。気分も盛り上がるしね。



DM:よし、それじゃイニシアチブだ。こっちは4。

フリージア:こっちも4。

DM:と、言う事は同時に行動が起こる訳だね。じゃあ、そちらからどうぞ。

フリージア:「スリープ」を使います。

DM:このスリープが発動するのは、相手の行動を処理した後だから、こちら側も行動するからね、と。(コロコロ…)全員寝たなぁ。

オックス:俺はバッソでマジック・ユーザーに斬り掛かる!15!

DM:当たってるねぇ。ダメージは?

オックス:7!

DM:7発!?…そりゃあ、死んだなぁ。

アルフレッド:マジック・ユーザーだもんなぁ。



 こうして順番に処理をしていき、マスター側も行動を処理していった。もちろん、マジック・ユーザーは「スリープ」を使ってみんなを眠らせたんだけど…。



DM:男の「スリープ」の呪文が完成したと同時に、オックスに切り殺された訳やね。うん、絵的に美しい。

ゴーダ:「スリープ」の効果はどのくらい続くのでしょうか?

DM:ちょっと待ってね。えいっ(コロコロ…)、君たちが起きるのはこれから11ターン後。ゴブリンたちは10ターン後に目覚める。

マディ・ラット:確か『D&D』の1ターンは30分だから…。

DM:ゴブリンたちは5時間後、君たちは5時間半後に目が覚める。夜明け頃に遭遇したから、目が覚める頃にはもうすっかり明るくなっているよ。ゴブリンたちは目を覚ますと、ボスが倒れて死んでいるのを見て、「何かすげーヤバそうだから帰ろうぜ」、「あ~、腹減ったな~」と帰って行く。30分後、君たちは目覚める。

アルフレッド:うーん、清々しい目覚めだ。

マディ・ラット:朝起きたら、血塗れの男の死体が転がっていた、と。事件だ!

アルフレッド:わかったぞ!犯人は…この中にいる!

DM:犯人も何も、昨夜オックスが斬り殺したんじゃないか。

オックス:斬ったところまでは覚えているんだが、気がついたら寝てしまっていたようだ。

DM:うーん、不可解。って、オーイ!違うよなー?戦って寝ちゃったんだよなー?

フリージア:まぁ、何はともあれ、死体を漁ります。

アルフレッド:身分証明になるようなものが見つかるかも知れないし。

DM:そんなものは無い。見つかったのはスクロールが2本。「マジック・ミサイル(魔法の矢)」と「アンデッド・プロクション」だ。

バビー:俺は杖が欲しいな。何か持ってるでしょ?マジック・ユーザーなんだから。

DM:えー?杖ー?うーん、杖ってか、ワンド(魔女が持ってるような棒杖)が見つかった事にしようか。

バビー:よっしゃ!



 DMは焦っていた。実はこの後、ドラゴンを出して戦わせたかったのだが、なかなか思うようにプレイヤー・キャラクターを誘導出来ず、宝の出し様が無いので、レベル・アップが出来ないでいた。かといって、無闇に財宝を持ち歩いているのも不自然なので、リアリティのありそうな品物を大放出する事にしたのだが…。



DM:「エネミー・ディテクション・ワンド(索敵の棒杖)」ー!!!!!

バビー:何それ?

DM:これを使うと、60フィート(約18メートル)以内にいる全ての敵対心を持った存在が、まるで燃えているかのように輝いて見えるマジック・アイテムだよ。

バビー:何回使えるの?

DM:(ルールに載ってないぜ!)えーと、…一日一回だね。

バビー:じゃあ、何回使ってもいい訳だ。

DM:うん、そうなるね(しまった、一回だけにしておけばよかった…)。



 経験点を与える為に出すアイテム(売却時の値段分の経験点を与える用)は、一回だけの使い切りの方が都合がいい。お金や宝石だと莫大な金額になっちゃうし、便利過ぎるアイテムは満足感が強過ぎて、どちらを与えてもいずれ冒険する意欲が無くなっちゃうからなんだ。



【目的の村に到着の事】

DM:よし、それじゃ商人たちは野営の準備を片付ける。君たちを乗せた馬車は夕方頃に目的の村に着くよ。畑や厩舎、民家がちらほらと見える、牧歌的な田園風景だ。馬車は大きな旅籠まで来ると、商人たちは君たちを労う。「いやー、おかげで助かりました。少ないですが、これはお礼です」と、約束の報酬金貨50枚ずつを渡してくれるよ。

全員:やった!

DM:もちろん、金額分とさっきの戦闘で得た分の経験点を増やしておいてね。さすがにまだレベルアップはしてないよね?

全員:まだ。

DM:(このままドラゴンをぶつける訳にはいかない。もう一仕事やってもらわないと。そうだ)エルフとマジック・ユーザーはスクロールを手に入れていたよね?

バビー:4つくらいあった気がする。

フリージア:このスクロールは読んだら消えますか?

DM:うんにゃ、二人でまわし読み出来る。

アルフレッド:確か『D&D』の何かのリプレイで、禁断の呪文書移し合いってあったよな。

DM:魔法のプロテクトが掛かっていなければ、普通の巻物なんじゃないかな?『リード・マジック』の呪文を読まなければ読めないってだけで。まぁ、そこでだ。とりあえずお二方は呪文を覚えたいよね?

バビー:そりゃ、まぁ。

DM:よし。商人は君たちに「では、この旅籠で泊まって下さい。酒代はもちますんで」と言って、品物を商店まで売りに出掛けてしまうよ。

アルフレッド:よーし、飲むぞ~!

オックス:酒だ、酒だ。

フリージア:「アンデッド・プロクション」って覚えられますか?

DM:あ、それは覚えられないの。そいつは、ペラリと広げると発動する魔法が込められた、そうだなぁ、『三枚のお札』的な使い切りアイテムなのよ。



 スクロール(巻物)には、様々な種類がある。例えば、魔法の呪文が書かれた「読んで覚える」タイプ。それから、宝物の在り処などが描かれた「地図」、そして「広げると魔法の力が解放されて効果を発揮する」タイプなどがあるんだ。



マディ・ラット:覚えた呪文のスクロールは売れますか?

DM:こんなド田舎じゃ需要無いだろうし、ちょっと難しいかもね。それに、覚えるとなると三日くらいは時間がかかるんじゃ無いかな?

マディ・ラット:あ、でも、僕らをここまで乗せてきた商人さんたちなら買ってくれそうですよね。

DM:ああ、そうか。そうだね。

マディ・ラット:じゃあ、覚えた端から売ってしまえばいいんじゃないですか?

DM:わかった。そうしよう。



 DMは押しが弱い。



ゴーダ:ところで、噂話なんかは、何か聞けないですかねぇ?

DM:そうだなぁ。じゃあ、一人一回、6面ダイスを振ってくれ。



 どんな噂話を収集出来たかどうかまでサイコロで決める必要は無いんだけど、TRPGはダイスを振る楽しみもあるから、たまにはプレイヤーの「ゲームやってる感」を出す為にも、サイコロを振って貰うというのは有効だと思う。



DM:旅籠の酒場では、「最近、田畑が荒らされて困っている」、「村長の羊が盗まれた」、「村の自警団の若者たちが略奪者を捕まえようと見張りをしていたところ、返り討ちにあった」といった最新トピックスが聞けたよ。

アルフレッド:うーん、またしても食べ物目当てか。あいつらかな?

DM:そいつはどうかな?

ゴーダ:襲撃者の特徴は?

DM:小さな人間型だったそうだ。

アルフレッド:怪しいなぁ。あいつらっぽいなぁ。



 果たして、田畑を荒らし、羊を攫っていったのは、何処のどいつなのか?あいつら(ゴブリンたち)の容疑は晴れるのか?



 つづく。

にほんブログ村 音楽ブログ クラブ・ダンスへ
blogram投票ボタン
スポンサーサイト

comment

Secret

プロフィール

NORIMITSU

Author:NORIMITSU
※当ブログからのテキスト、画像などの無断転載、無断使用を禁じます。


東京生まれ。
幼少の頃、マイケル・ジャクソンの『スリラー』を観て衝撃を受けるが、持ち前の引っ込み思案が災いし、「(ダンスは)自分には無理」と諦める。
小中学校でドップリ「オタクカルチャー」にハマるが、音楽には元々興味があった為、バンドを組もうと思うようになり、ジャンケンで負けてベース担当になる。
中学卒業直後、高校入学直前に先輩たちの自主公演を観劇し感激。演劇部と音楽部(合唱部)に入部する事を固く決意する。
「10年生になったら友達100人出来るかな?」をスローガンに男女問わず声をかけまくる、いわゆる高校デビューを果たす。
バンドは「音楽性の違い」というありがちな理由で解散。ヴォーカリストを目指す。
突っ立ったまま歌うとなると、まるで橋幸夫さんのようなので、ダンスを習う事にする。
trfのSAMさんに憧れていたのだが、ダンススクールや俳優養成所でジャズダンス(某金融ショップのCMでおなじみのジャンル)とバレエを習う。
俳優養成所のダンスの先生の公演出演を通じ、立教大学のダンスサークル「St.Paul's Musical Company(現・D-mc)」に所属。
20歳の頃、SAMさんの踊ってるダンスジャンルがハウスだと知り、愕然とする。
急遽、ストリートダンスに路線変更。座右の銘は「急がば回れ」。
ダンスチームを結成してクラブイベントに出たり、ダンスの仕事をしたりして、24歳の頃にダンスインストラクターとして、ダンススクールやスポーツクラブなどでクラスを持ち、ストリートダンスを教えるようになる。

現在、落語家「三遊亭楽天」として全国各地で落語の口演を行っている。
2012年8月、六代目三遊亭円楽に入門、「楽天」と命名される。
2015年10月、「楽天」のまま二ツ目昇進。



【主な芸歴】
日本ジャズダンス芸術協会『秋の祭典』出演

H.S.ART第二回公演『BLUE』主演

東京ディズニーランド「ミッキーのダンスフィーバー」TVCM出演

テレビ東京系『RAVE2001』5thステージに「YUJI+BANRI+NORI」として出演

鈴鹿8耐前夜祭『RIDE & LIVE』TRFライヴバックダンサー出演

フジテレビ系『SMAP×SMAP』出演

お台場どっと混む!2002『遊城』Dur mollライヴバックダンサー振り付け・出演

テレビ東京系『BEATOPIA』DT CRUSH!出演

劇団東京ミルクホール公演振り付け洋舞担当

自主制作DVD『ストリートダンス ヨクワカルDVDマガジン REAL STREET』企画・振付・出演・ストリートダンス普及委員会委員長・特典小冊子「ストリートダンスがよくわかる本」執筆

SONY 50時間連続再生MP3プレイヤー 50時間連続ダンスキャンペーンダンサー

フジテレビドラマ『トップキャスター』出演

映画『バックダンサーズ!』出演

氣志團『The アイシテル』PV出演

東京ガールズコレクション 2007 AUTUMN/WINTER DJ OZMAライヴバックダンサー出演

他多数



【お問合せ】
nori.school@gmail.com
※文章についてのお問い合わせなど、こちらからお送り下さい。

カテゴリー
最近の記事
月別アーカイブ
最近のコメント
最近のトラックバック
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブロとも一覧

■ ブログ名:Good to know

■ ブログ名:M’S SOUL STYLE
RSSリンクの表示
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
世界樹の迷宮III マイギルド