【ダンス】ストリートダンスを踊るのに、バレエは必要か、否か。
「昔、ジャズダンスとバレエから始めたんです」
と言うと、
「基礎からしっかりやってるんですね」
と言われる。
また、ストリートダンスサイトの掲示板上でも、
「ダンスの基礎はジャズダンスとバレエ」
という発言をよく見かける。
日本では、『ジャズダンスとバレエはダンスの基本』という概念は常識に近いのだと感じる。
しかし、果たしてそうなのだろうか?
広義の意味でのジャズダンス(狭義では「バレエの基礎が混ざった後のジャズダンス」、即ち、今現在踊られているジャズダンスの事を指し、広義では「バレエの基礎が混ざる以前のジャズダンス」も含む、と定義したい)は、ストリートダンスとも関係がある。
むしろ、1920年以降にアメリカで生まれた殆どの立ち踊りは、広義の意味のジャズダンスとソウルダンスから強い影響を受けていると言える(ブレイキンのトップロックやアップロックは除く)。広義の意味においてのみ、「ジャズダンス」は基礎的なダンス、とも言える。しかし、「ダンスの基礎はジャズダンスとバレエ」という発言では、バレエが混ざった後のジャズダンスを指している。ここでは敢えて混乱を防ぐ意味でも、「ストリートダンスを踊るのに、バレエは必要か、否か」とした。
ブレイキンを踊る際、バレエの要素は微塵も無い。
ロッキン然り、ポッピン然り、ミドルスクール然り、である。
ストリートダンスを踊るのに、バレエが必要不可欠だ、とは思えない。
フリースタイルであるニュースクール、即ち、今現在のヒップホップやハウスは、様々なダンスジャンルの影響を受けており、例えばパドブレやターンなど、バレエの影響を見つける事は可能であるが、かなり変容しており、逆に現在のジャズダンスやバレエの癖が残っていると気持ち悪い踊り方になる。
オイラもジャズダンスとバレエからストリートダンスに転向する際、それで苦労した。
きっちり踊り分けが出来るなら手を出してもいいが、踊り分けが出来ないのなら、」どっちつかずになり、どちらの技術も伸びない。
ただ、プロダンサーになろうという人は、齧っておいて損は無い。
ダンサーの仕事は自分が踊るだけに非ず。
振り付けという仕事は、「〜らしさ」を具体化する作業である。
「アイドルっぽい感じ」や「サンバっぽい感じ」、「バレエっぽい感じ」、「宇宙っぽい感じ」、「今っぽい感じ」など、抽象的な依頼内容を表現出来なければならない。
動きやイメージの引き出しが多ければ多いほど、対処しやすい。
また、流行ったCMや振り付け(マツケンサンバや武富士など)、映画など様々なものに興味を持ち、何でもヒントにする力が必要になる。
また、もし自分がコンテストの審査員になったとして、自分がよく知らないジャンルのチームを評価しなければならなくなったとしたら?
プロならば知らないという言い訳は通用しない。最低限の知識は学んでおくべきだろう。
そんな訳で、ストリートダンスを踊るのには不必要だけど、やっとくと便利なものだと思う。
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