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ゲームと著作権。

著作権といえば、真っ先に思い浮かぶのが、音楽や画像、書籍の類であるが、もちろんゲームにも著作権がある。
「何を当たり前の事を」
と思われるかも知れないが、ゲーム画面やセリフや音楽をパクるのは著作権の侵害行為とわかるけど、ではこんなケースはどうだろうか?

 ファンタジーRPG風漫画にRPGで登場するモンスターを出したら、著作権侵害で訴えられる。

よく考えてみて欲しい。
ゲームに登場する架空のモンスターは、実は色んな作品で無断で登場している。いや、そもそも、ゲーム自体が無断で登場させていると言えなくも無い。

ドラゴン、スライム、ガーゴイル、ゴースト、ワイバーン、ゴーレムなど挙げればキリが無い。
しかし、これらには当然の事ながら、誰かのデザインしたキャラクターとしてのモンスター以外に著作権には引っ掛からない。
例えば、かわうそというキャラクターを出そうと、吉田戦車の漫画に出てきた「かわうそくん」や、水木しげるの漫画に出てきた「かわうそ」をそのまま使うと著作権侵害になるが、新規に「かわうそ」をデザインすれば問題無い、という事だ。
つまり、ドラゴンにしろかわうそにしろ、誰かが姿形を与えたイメージ以外に著作権は発生しないのである。



十数年前、週間少年ジャンプに萩原一至『バスタード!!暗黒の破壊神』という漫画が連載されていた(現在は連載誌を数回変えながら休止状態。たまに思い出したかのように掲載される事があり、数年に1冊ペースでコミックスの新刊が発売になる)。
この漫画はファンタジーRPGの風の設定があり、登場するモンスターを「う・ん・ち・く」として紹介するコマが特徴的だった。
連載開始から間も無く、忍者マスター・ガラにさらわれたヒロイン、ヨーコを救いに忍者砦にやってきた主人公、ダーク・シュナイダーの前に「ビホルダー(beholder)」というモンスターが現れる。
これが著作権に触れた。

単行本化の際、ビホルダーに手足がついた「鈴木土下座ェ門」というモンスターに変わっていたのである(画像参照)。
コマの下には「デザインは円英智だ………ったんだけど…ゴメンちょい事情が……」と書いてあり、オイラは
「何故、連載時と違うんだろう?」
と不思議で仕方無かった。

また、ほぼ同じ頃に人気だったスクウェアのファミコンソフト『ファイナルファンタジー』に登場した「ビホルダー」と「デスビホルダー」が、後の移植版などで「イビルアイ」と「デスアイ」に差し替えられた。

やはり「ビホルダー」である。



ビホルダーというモンスターは、ひび割れた球形の体に巨大な一つ目と巨大な口、そして頭頂部に10本の触手状の器官があり、その先にも魔力を持った眼球がついている、というもの。

RPGの元祖『Dungeons & Dragons』(以下、「D&D」と略)のエキスパート・セット用に作られたオリジナル・モンスターだったのである。
D&DはアメリカのTSR社が作り、日本語版は新和という会社が作っていた(現在、版権はWizards of the Coast社とホビージャパン社が所有している)。

バスタードでビホルダーが出てきた事で、TSR社か新和に集英社が訴えられ、大人の事情でビホルダーに手足が生えたという事らしい(当時の萩原一至の担当者の鈴木氏が謝りに行ったから、鈴木土下座ェ門なのだ、と言う)。

当時、一部のクリエーターの間でD&Dが流行っており、それに影響を受けたFFやバスタードにビホルダーが登場していた、というのはある意味、D&Dの人気のほどをうかがわせるエピソードだったとも言える。

ちなみに、TSR社はD&Dの初期段階で「ホビット」という種族名を使っていたが、トールキン側に訴えられ、「ハーフリング」や「ケンダー」に変えた、という事もある(ホビットはトールキンの創作だが、何故かWizardryやドラクエでは普通にホビットという種族名が今でも使われている)。

また、『Wizardry』では後発の作品において呪文名などの変更が行われている。
これはWizを開発したロバートやアンドリューが関わっていない作品では彼らが作った呪文名は使ってはならない、という事らしい(ちなみに日本ではWizardryの名前を冠した外伝作品が作られているが、やはり呪文名の変更、携帯アプリ移植時に作品名の変更、TRPG復刻時に呪文名と人物、地名の変更などが見られる)。

文字だけのゲーム設定にも著作権が発生する、という見本のような出来事だと思う。



ちなみに、「ビホルダー」という名称自体には著作権は発生しない。

ビホルダーという名前で違う内容だったり、同じようなキャラクターだけど違う名前だと平気らしく、ビホルダーに酷似したモンスターが「アイ・タイラント」や「バックベアード」などの名称で登場する作品も多い。


「ビホルダー事件」以後、日本の出版業界においてかなりゲームの著作権への配慮がうかがえた(当時、この事件を皮肉って、漫画家のDr.モローが『賽の目繁盛記』で、「スカイライン(仮)」という名前に差し替えるネタをやった)。

『バスタード!!』ではその後も、D&Dオリジナル・モンスターである「リッチ(lich)」を登場させたかったが、また訴えられるかもしれない、との配慮からか、「エデ・イー」というモンスターの固体名として「リッチー」という名前にしていた(『バスタード』はヘヴィー・メタルやハード・ロックなどのアーティスト名をもじったネーミングが好んで使われており、エデ・イーはアイアンメイデンの骸骨みたいなキャラクターのエディーから、リッチーは元ディープパープル、レインボーのギタリスト、リッチー・ブラックモアをももじった名前である)。
FFでは土のカオスとしてリッチが出ているが、引っかからなかったのだろうか?



また、ゲームを題材にした漫画が廃れたのもこの頃だったと思う。
ファミ通に連載されていた桜玉吉『しあわせのかたち』も徐々に日記漫画へと移行していったし。

吉田戦車のゲーム4コマ『はまり道』でもマリオとルイージは「兄と弟」という名前になっていった。
オフィシャルの作品(藤原カムイのドラクエ漫画など)以外は版権の事情が難しいんだろう。






…あ、そういや日本ファルコム『ザナドゥ』や『ソーサリアン』、ナムコ『カイの冒険』、カプコン『大魔界村』などにもビホルダー出てた気がしたけど平気だったんだろうか?
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プロフィール

NORIMITSU

Author:NORIMITSU
※当ブログからのテキスト、画像などの無断転載、無断使用を禁じます。


東京生まれ。
幼少の頃、マイケル・ジャクソンの『スリラー』を観て衝撃を受けるが、持ち前の引っ込み思案が災いし、「(ダンスは)自分には無理」と諦める。
小中学校でドップリ「オタクカルチャー」にハマるが、音楽には元々興味があった為、バンドを組もうと思うようになり、ジャンケンで負けてベース担当になる。
中学卒業直後、高校入学直前に先輩たちの自主公演を観劇し感激。演劇部と音楽部(合唱部)に入部する事を固く決意する。
「10年生になったら友達100人出来るかな?」をスローガンに男女問わず声をかけまくる、いわゆる高校デビューを果たす。
バンドは「音楽性の違い」というありがちな理由で解散。ヴォーカリストを目指す。
突っ立ったまま歌うとなると、まるで橋幸夫さんのようなので、ダンスを習う事にする。
trfのSAMさんに憧れていたのだが、ダンススクールや俳優養成所でジャズダンス(某金融ショップのCMでおなじみのジャンル)とバレエを習う。
俳優養成所のダンスの先生の公演出演を通じ、立教大学のダンスサークル「St.Paul's Musical Company(現・D-mc)」に所属。
20歳の頃、SAMさんの踊ってるダンスジャンルがハウスだと知り、愕然とする。
急遽、ストリートダンスに路線変更。座右の銘は「急がば回れ」。
ダンスチームを結成してクラブイベントに出たり、ダンスの仕事をしたりして、24歳の頃にダンスインストラクターとして、ダンススクールやスポーツクラブなどでクラスを持ち、ストリートダンスを教えるようになる。

現在、落語家「三遊亭楽天」として全国各地で落語の口演を行っている。
2012年8月、六代目三遊亭円楽に入門、「楽天」と命名される。
2015年10月、「楽天」のまま二ツ目昇進。



【主な芸歴】
日本ジャズダンス芸術協会『秋の祭典』出演

H.S.ART第二回公演『BLUE』主演

東京ディズニーランド「ミッキーのダンスフィーバー」TVCM出演

テレビ東京系『RAVE2001』5thステージに「YUJI+BANRI+NORI」として出演

鈴鹿8耐前夜祭『RIDE & LIVE』TRFライヴバックダンサー出演

フジテレビ系『SMAP×SMAP』出演

お台場どっと混む!2002『遊城』Dur mollライヴバックダンサー振り付け・出演

テレビ東京系『BEATOPIA』DT CRUSH!出演

劇団東京ミルクホール公演振り付け洋舞担当

自主制作DVD『ストリートダンス ヨクワカルDVDマガジン REAL STREET』企画・振付・出演・ストリートダンス普及委員会委員長・特典小冊子「ストリートダンスがよくわかる本」執筆

SONY 50時間連続再生MP3プレイヤー 50時間連続ダンスキャンペーンダンサー

フジテレビドラマ『トップキャスター』出演

映画『バックダンサーズ!』出演

氣志團『The アイシテル』PV出演

東京ガールズコレクション 2007 AUTUMN/WINTER DJ OZMAライヴバックダンサー出演

他多数



【お問合せ】
nori.school@gmail.com
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