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受け手には想像する権利がある

「世の中には、知らなくても良いこと、知らないほうが幸せなことがある」
別に、陳腐なミステリーの犯人の台詞ではない。

送り手の意図と異なる受け取り方をされる事は、よくある事だ。
例えば、映画のDVDのオーディオ・コメンタリーなどで「ああ、このシーンはそういうつもりだったのか!」と思う事もある。
また、良かれと思ってした事が裏目に出たり、会えない時間にあれこれ想像しては心を焦がす事もある。
しかし、何度も書いているが、人間は主観で生きている為、未知なる物事を経験則や知識からの想像で補いながら生きているから、多少の妄想は仕方が無いと思う。
対人関係の場合、誤解を解く必要がある。その為に我々は言葉を費やし、情報を共有する。
しかし、こと作品に関しては、受け手の想像に委ねるのがいい、と考えている。

例えば、亡くなった画家の絵を「この時代は誰々と一緒にいたから、この絵のモデルは彼女だろう」とか、そういう解説は野暮だと思うのである。
「直接その描いてる現場を見ていないのだから、真実はわからない」それでいいんじゃないか?と思うのだ。
物事にはどうしたって、多少のぼやけがある。このぼやけを許せる人と許せない人がいる。

例えば、テレビ版『新世紀エヴァンゲリオン』のラスト2話である。
それまで、汎用ヒト型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオンを操縦する少年少女たちと、謎の敵「使徒」との戦いを描いてきたアニメのラスト2話が、主人公の心象風景で終わった。もちろん、思わせぶりに出てきた数々の謎は未消化のままだ。
これに対して怒りの声を上げる人が多かったのだが、そんなに悪い終わり方だったかなぁ?と思うのだ。
謎は謎のまま、あれこれ想像して楽しめばいいじゃないか、と俺は思ったのだった。
別に受動に徹する必要は無い訳で、「これが真相だったのだ!」と答えを明示しないのはダメな作品だ!とレッテルを貼る方がおかしいとすら思った。
むしろ、全てを明るみに出されちゃった時の興醒めの方が厭だ。
「ああかも知れない、いやいや、こうかも知れない」と想像力を掻き立てられる情報だけ残った方が、物語の余韻に浸れるではないか(もっとも、人によっては「作り話だからこそ、きっちり完結させて受け手を現実世界に戻らせるべきである」という意見もある)。
現実ではないから、真相はあやふやでいい。むしろ、「非現実こそ、あやふやであるべきである」というのが俺の持論だ。
どんな物語も所詮は人がこさえた作り話である。その戯言に命を吹き込むのは、受け手の想像力である。

例えば、落語は地の文(ト書き)もあるけど、基本的には登場人物の会話によって進行する。その行間を補うのは、聴き手である客の想像力である。
客の一人ひとりの頭の中に違う情景が描かれていて当たり前なのである。しかし、その必要最低限の情報が、逆に噺にリアリティを与えている。
頭の中で想像する分には、現実の出来事も、作り話も同列に並ぶからである。

手品のタネ明かしは野暮そのものだ。
一度トリックを知ってしまうと、どうしてあんな事が出来るのだろう?とワクワクする気持ちを失ってしまう。
知らない方が世の中を楽しめる事だってあるのだ。

もっとも、国や企業に騙されるのはゴメンだ。
やはり、現実には真実、非現実には想像が必要だと思う。


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プロフィール

NORIMITSU

Author:NORIMITSU
※当ブログからのテキスト、画像などの無断転載、無断使用を禁じます。


東京生まれ。
幼少の頃、マイケル・ジャクソンの『スリラー』を観て衝撃を受けるが、持ち前の引っ込み思案が災いし、「(ダンスは)自分には無理」と諦める。
小中学校でドップリ「オタクカルチャー」にハマるが、音楽には元々興味があった為、バンドを組もうと思うようになり、ジャンケンで負けてベース担当になる。
中学卒業直後、高校入学直前に先輩たちの自主公演を観劇し感激。演劇部と音楽部(合唱部)に入部する事を固く決意する。
「10年生になったら友達100人出来るかな?」をスローガンに男女問わず声をかけまくる、いわゆる高校デビューを果たす。
バンドは「音楽性の違い」というありがちな理由で解散。ヴォーカリストを目指す。
突っ立ったまま歌うとなると、まるで橋幸夫さんのようなので、ダンスを習う事にする。
trfのSAMさんに憧れていたのだが、ダンススクールや俳優養成所でジャズダンス(某金融ショップのCMでおなじみのジャンル)とバレエを習う。
俳優養成所のダンスの先生の公演出演を通じ、立教大学のダンスサークル「St.Paul's Musical Company(現・D-mc)」に所属。
20歳の頃、SAMさんの踊ってるダンスジャンルがハウスだと知り、愕然とする。
急遽、ストリートダンスに路線変更。座右の銘は「急がば回れ」。
ダンスチームを結成してクラブイベントに出たり、ダンスの仕事をしたりして、24歳の頃にダンスインストラクターとして、ダンススクールやスポーツクラブなどでクラスを持ち、ストリートダンスを教えるようになる。

現在、落語家「三遊亭楽天」として全国各地で落語の口演を行っている。
2012年8月、六代目三遊亭円楽に入門、「楽天」と命名される。
2015年10月、「楽天」のまま二ツ目昇進。



【主な芸歴】
日本ジャズダンス芸術協会『秋の祭典』出演

H.S.ART第二回公演『BLUE』主演

東京ディズニーランド「ミッキーのダンスフィーバー」TVCM出演

テレビ東京系『RAVE2001』5thステージに「YUJI+BANRI+NORI」として出演

鈴鹿8耐前夜祭『RIDE & LIVE』TRFライヴバックダンサー出演

フジテレビ系『SMAP×SMAP』出演

お台場どっと混む!2002『遊城』Dur mollライヴバックダンサー振り付け・出演

テレビ東京系『BEATOPIA』DT CRUSH!出演

劇団東京ミルクホール公演振り付け洋舞担当

自主制作DVD『ストリートダンス ヨクワカルDVDマガジン REAL STREET』企画・振付・出演・ストリートダンス普及委員会委員長・特典小冊子「ストリートダンスがよくわかる本」執筆

SONY 50時間連続再生MP3プレイヤー 50時間連続ダンスキャンペーンダンサー

フジテレビドラマ『トップキャスター』出演

映画『バックダンサーズ!』出演

氣志團『The アイシテル』PV出演

東京ガールズコレクション 2007 AUTUMN/WINTER DJ OZMAライヴバックダンサー出演

他多数



【お問合せ】
nori.school@gmail.com
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